財政破綻の問題は IMF が行っている
ムーディー社を通して行われてる日本の国債の評価と深い関係があります
日本の国債の評価は大変 低く
あと 1 ランク落ちるとギリシャと同じになります
日本は長い間
財務省が中心になって
IMF が
国債
の評価を下げていることについて抗議してきました そして自国通貨建てである国が
デフォルトを起こす可能性はないことから 反論を続けてきました
その反論が評価されていれば これほどまでに国債の評価が下がるということはありえません
日本の財政破綻の危険性が疑われていること が改善されたわけではないことがお分かりいただけると思います
しかしそれでも次のような反論が多いのは驚きです 代表的な反論を3つ指摘しその誤りを指摘したいと思います
反論
①日本の貸借対照表から行けば 資産と関連させると むしろ 日本は財政的には黒字だ
②日銀に対する借金は無限に借金できるもので国債の価値自体が 無限なのが 日本の仕組み だ
③財政破綻を言い立てて 増税をしようとする 財務省の陰謀が背景にある
それぞれについて誤りを
指摘いたします
①貸借対照表は単なる記録に過ぎず
そこに書かれている期限を超えて
予測する作用はありません
仮に私が10億円の借金をして10億円のマンションを持っていたとしましょう
運よくマンションの値段が1億円 上がれば
貸借対照表の上では1億円の黒字になります
そして人にさらに10億円 貸していたとしましょう
貸借対照表の上では20億円
それだけの資産を運用している形になります
しかし 傍から見れば大変な冒険です
貸してるお金が全て 貸し倒れになればどうなるでしょう
たちまち 10億円を失うことになります
反対に1億円の資産を持ち マンションを持っていたとしましょう
いかなる 借入金も 貸付金もなければその方の リスク資産としてはゼロです
銀行はどちらを信用するかといえば見かけの資産である 20億円の資産家ではありません 1億円の方こちらを評価します
貸借対照表は記録に過ぎないので こういった側面を映し出すことができないんですね
②貸借対照表の中に乗せることができる勘定科目は全て有限であることが前提条件です 無限の資産を勘定科目に入れることはできません 無限と有限の交換が成立しないからです
国債を貸借対照表の中で
位置付けながら それを無限の扱いにする
これは 会計規則に違反することです
その指摘をするまでもなく それがありえないことであることは誰にでもわかるはずだと思うんですけど
③財務省がちゃんとやってるというつもりはありませんが
少なくともIMF に対して自国通貨建てを理由に 論争をしていたのは 財務省が最初であり 財務省 自体が財政破綻を主張していたわけではありません むしろ それを主張しているのは外国だということを無視していますね
財務省が言ってるかのように言っているのは
最初から事実に反します
財政破綻が叫ばれてるその割には財政破綻が起きていないと開き直っている人がいますが
度重なる 人口減少や
貧困 格差など
重要な経済 問題が発生しており
財政赤字と比例するかのように 起きている現象を無視しています
経済構造の問題点を
改善していく上で 財政破綻という構造
これは無視できない 論証であることを
理解しなければいけません