戦争体験者らの取材を続けるフォトジャーナリスト山本宗補(やまもとむねすけ)が、日本や中国など国内外70人の戦争体験者に取材した肖像写真と証言による写真展。出征、シベリア抑留、生体解剖、空襲など様々な戦争体験から、加害と被害が複雑に絡み合う戦争の実像に迫ります。戦争体験者の証言からは、日本の戦争被害の前には加害行為が存在し、その加害行為がさらなる被害行為として日本自らに及んできたことが伺えます。その加害と被害の重層性は社会できちんと理解されてきたとは言えず、現在に多くの問題を残しています。戦後70年を迎え、戦争体験が未だ清算されない今、我々が戦後史をどのようにとらえてきたのかを改めて考えます。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150506000087
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/event/special/2015/exhibition2015_1.html