私がBCL少年だったことは前にも書きましたが、何度か書いているように短波は衰退の一途で寂しい限り。
対して中波は昔から今も殆ど変わっていません。
電離層の関係で夕方から朝8時頃までは、各地方ラジオ局が入感してきます。
啄木の
『故郷の 訛り懐かし 停車場の 人ごみの中に そを聞きに行く』
という有名な短歌がありますが、今、そのような想いが募ったら、ラジオを買えばいいのです。
1000円程度のラジオで大抵、聞けます。コマーシャルなど、当然ローカルですし、アナウンサーもニュースは
標準語で読むものの、普通のトークではその地の言葉を使うことが多いです。
47都道府県、それぞれに民放ラジオがあるわけではないのですが。
ただ、中には埼玉で受信困難な局も存在します。主に韓国・中国局との混信が厳しいのです。
1回目は北海道の民放ラジオを取りあげます。
北海道には北海道放送と札幌テレビ放送の2局の民放中波が存在します。この2局は特に混信もなく良好に受信できます。
北海道放送は1287KHz、札幌テレビ放送は1440KHz。共に出力50KWで江別送信所から電波が出ています。
北海道放送は「エイチ ビー シー ラジオ」というアナウンスが頻繁に出ますし、札幌テレビ放送は、
時報は札幌時計台の鐘の音が使われています。
この時期、朝に受信すると天気予報での気温に驚いたり、交通情報ではスリップ事故のアナウンスが頻繁に流れ、大変だ..と感じます。
また、札幌にはミニFMが何局も存在しています。ミニFM局は関東でもあちこちにありますが、札幌のように市内に
何局も存在するという例は他にはないと思います。これらのミニFM局がQSLを発行するのかどうか...。
少しBCLマニアになると、50KWの本局ではなく、中継局を狙います。
北海道放送なら900KHz(函館、5KW)、1449KHz(網走、5KW)は埼玉でも他局との混信の中、かろうじて受信可能。
札幌テレビ放送の中継局は各局の出力が0.1KWなので、受信は困難です。
次回は東北を取りあげます。