一回 黒川を押し飛ばした。反則だが仕切り直すためだ。
二、三歩下がり腰を落として半身に構えた。
両手は中段に落とした。上体を振りやすくするためである。
ボクサー相手に顔面ガードを落とした。
覚悟は決まった。
『さあこい!』
黒川がさすがに警戒している。
「うおうりゃ!」
ひさびさの裂迫の気合いが出た!。
そこへ(黒川が)打ってきた。
狙い澄ました下段回し蹴りが黒川の左腿を捉えた。
バシッ!
一発で横を向いた。
しかしさすがである。
いったんステップバックしてから右ロングフックを飛ばしてきた。
右ローに合わせるのにはそれが一番いい。
しかし俺は殴らせてから入れる覚悟が出来ているのだ。
喰らわせてから身体を沈めてもう一発渾身の右ローを入れた。
「ぐわあ!」
クールな黒川が悲鳴を上げた。
このままで終わらせるか!。
今度はこっちの左のフックだ。連打だ!!。
右アッパー!。
倒れてしまった。
当り前だ。こっちは素手である。
ジャンピング拳立て20回5セットやってるのだ。
「やめろ!やめろ!」
「及川!、いいからゴングならせ」
「そうだな」
カン!カン!カーン!。
いい音だ(笑)。
やはり気持ちいい。
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