多摩美デザイン学科「ネットワーク」授業ブログ

多摩美術大学造形表現学部デザイン学科/2004年セッション2(5/24~7/12)-2年「ネットワーク」授業のコアブログ

慶応SFC「情報通信文化論」のブログを活用した授業

2004年06月10日 07時07分55秒 | 社会とのつながり・拡がり
慶応SFC「通信情報文化論」授業を、それを指導されている松村太郎さんからご紹介いただきました。
毎週課題が出され、学生はそれにトラックバックを付けて各人のブログにレポートを提出し、それをもとに討論されているそうです。

ぜひ目を通してください。

「金儲け速報ブログ」さんへ/「宣伝」が目的ではありません

2004年06月01日 06時49分05秒 | 社会とのつながり・拡がり
金儲け速報ブロッグさんへ

多摩美デザイン学科「ネットワーク」授業ブログをとりあげてくださってありがとうございます。
この授業と授業ブログを担当している高味壽雄(多摩美術大学造形表現学部デザイン学科研究室)です。

「ブログランキング」が「金儲け速報ブログ」さんのおっしゃるようなもっぱら「宣伝の場」であるということを私が良く理解しないまま登録した「おかげ」で、まったく異分野の「金儲け速報ブログ」さんのお眼にとまり、論評していただけたことは、思わぬ成果であると思っており、感謝しています。

「金儲け速報ブログ」さんのおっしゃっていることの趣旨を、私が理解するところでは、「ネットワーク」授業ブログは、大学にとって面白い重要な試みかもしれないが、ブログを使った新しい試みの授業を「大学の宣伝に利用」している。しかしそれを「公開・宣伝する」ことには「リスク」が伴い、この場合「公開・宣伝する」には内容がお粗末なため「リスク」に属する、ということかと思います。
(その他の授業課題の出し方等については授業ポリシーの問題であり触れません)。
そこから先、「敢えて目立つことをしているので」うざったいとおっしゃられているのか、金儲けのビジネスのためにはこのようなリスクを冒してはならない、あるいは内部の弱みをさらしてはいけないというビジネス訓を垂れられているのか私には分かりませんし興味もありません。

述べておきたいのは、私がこの授業にブログを取り入れ、授業のプロセスをそれを活用して公開して進めてみようとしている目的は「学校の宣伝のため」ということとは第一義的にも第何義的にも直接関係ないということです。
この授業の目的と進め方(プロセスの公開)
をお読みになった上で先のような論を述べておられるのか疑問です。

デザインを志そうとしている若い人々、多摩美だけでなくデザインを学んでいる学生、卒業して仕事をしている人たち、そしてデザインの練達の方々等々、の目にこの授業の試みが少しでも触れて、コミュニケートでき、共になにかを学んでみる、あるいは有益な批判や助言や「つながり」に通じる「場」にしたい、というのが、この授業をブログを通してオープンにしている(ブログランキングにも登録している)最大の理由であって、それ以外ではありません。

この試みが、結果として大学の宣伝になるかもしれませんし、逆に「金儲け速報ブログ」さんがおっしゃるように評価をおとしめる「リスク」につながるかもしれません。しかしそのようなリスクを自覚した上で私はこの授業を始めているし、そのリスクをクリアするのはまずもってこれからの私と学生たちの努力によるものであり、このクラス以外の社会の人々がどれだけ支えてくれるかによるものでもあり、その上で最終的なリスクの責任を負うのは私であって、それ以外の方にとっての、ましてや「金儲け速報ブログ」さんにとっての問題ではありません。

また、「金儲け速報ブログ」さんがご覧になって評価されているのは第1週目(3回の授業)が終わったばかりの時点のものです。
きょうの学生たちのコメントを読み、学生たちは確実にそれぞれなりに何かをつかみ、成長しているという確信を私は抱いています。

これから6週間の、閉ざされた教室の中だけではない「社会の眼にさらされながら」の授業を通して、学生たちが何を感じ、何をつかみ、次の飛躍のための問題意識や、学びの契機や、方法論や、技術の修練や、感性の拡がりや、当面のその成果(作品)をどう表現していってくれるか、また公開し「宣伝」したがゆえの社会との「つながり」「拡がり」がどう展開していくか、もしお時間があれば、このブログを通じてその「プロセス」を注視していただき、またぜひ論評していただければ幸いです。

多摩美術大学造形表現学部デザイン学科
高味壽雄

慶応SFCのblog状況

2004年05月29日 19時42分38秒 | 社会とのつながり・拡がり
慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)ではブログの活用がとても盛んで、学生間、教員と学生間、研究室やゼミどうし、などでの情報交流・共有が進められているようです。
Blog で広がる教授と学生のコミュニケーション

上野毛デザイン学科でも、学生や教職員が誰でも(個人でもグループでも)ブログを開設でき、デザインもカスタマイズできる仕組みを作ろうと考えています。

ブログを授業に組み入れるこの「ネットワーク」の授業の試みは、そのための準備・実験でもあります。

デザイン学科サイト交流BBSへの投稿

2004年05月29日 05時52分24秒 | 社会とのつながり・拡がり
デザイン学科「交流BBS」に以下の投稿をしてあります。


5月24日から始まった私が担当しているデザイン学科2年次第2セッション/基礎デザイン「ネットワーク」の授業(5/24~7/12の月・火・木)で、
ブログ(ウェブログ)を授業に組み込んで運用する試みをしています。
http://blog.goo.ne.jp/04s2network/

まったくオープンなので、ぜひご覧になって、コメントを自由に書き込んでください。
またブログを自分でされている方は話題・論点を発展させて、トラックバックしていただければ学生の励みになるでしょう。

「試み」と言いましたが、私にも何ができるかの、あるいは何が「起きる」のか、実は予測できていません。
ただ、インターネット環境と、ブログが可能にした簡便さ、それが作り出す「つながり」を活用することによって、
社会にオープンに(つながって・拡がって・相互関係を持って・眼にさらされて・常に評価されながら)授業・学びが行われる
という今までにない可能性が拓けるのではないかという予感がしています。

始めたばかりなのですが、はやくも、
ブログ「METAMiX!」http://www.metamix.com/を運営している
ジャーナリスト増田"maskin"真樹さんが、この授業ブログでの学生の投稿に関連して論評されています。
http://www.metamix.com/archives/001225.php

授業・学びがこのようなかたちで社会の第一線と即座に切り結びながら展開できる、ということに私は正直感動しています。

この「ネットワーク」の授業は、教員がなにかの知見や知識やテクニックを教え、学生がそれを学習し、課題を制作する、という旧来のスタイルではなく、
(作品制作はもちろんしますが)
「ネットワーク」に支えられ、サポートされ、拡がる授業にしたいと考えています。

どうぞ、どんどんコメントやトラックバックをして、あなた方自身が「この授業に参加」して「この授業を作り」「共に学んで」くださるようお願いします。

増田"maskin"真樹さんがMETAMiX!で論評

2004年05月29日 03時17分48秒 | 社会とのつながり・拡がり
METAMiX!で、増田"maskin"真樹さんが「多摩美 METAMiX! 研究」(カテゴリー・blogとネットコミュニケーション)と題して論評され、この授業ブログや直接取り上げた学生の記事に「つながり」(トラックバック)を付けられています。

「じっくりすべてのコメントを読んだ」とのこと。
大部分が主観的・直感的・心情的なレベルにとどまる学生の拙い「感想」に真摯に向き合っていただき、またコメントを付けていただいたものもあり、感謝の念にたえません。

また、METAMiX!と関心空間の違いや、レイアウトデザインとコンテンツの問題など、学生にとってとても示唆になると思います。

この授業の学生たち(デザイン学科2年生)は、ほとんどがブログ自体を知らなかったため、まずどんなものなのか、どんな可能性が考え得るか学んでもらうためにMETAMiX!を、また狭い意味のブログではないでしょうが、「つながりをつくる」という共通性から関心空間も題材とさせていただきました。
個々の学生のインターネットというメディアに対するリテラシー能力を試し、自主的に開発していかせる意味もあり、予備知識は意図的にいっさい与えずにやりました。

そうした段階での発言なので、失礼はどうぞお許しください。
再度考察させてアップさせたいと思います。

授業にブログを組み入れるこの試みは、まだ今週始めたばかり(月・火・木 PM6~9:10)なのですが、こんなにも早く社会の第一線と切り結んだことに私自身驚き、感動しています。
「学術機関への協力は惜しまない」とのお言葉もありがたく、今後さまざまな相互寄与やプロジェクトにつながればと思っています。

多摩美術大学造形表現学部(世田谷区上野毛)
デザイン学科研究室
高味壽雄
デザイン学科サイト