2020-10-25 06:21:29 | 日記

詩も小説も俳句も短歌も

読んだ年齢や環境で感じ方も大きく変わるものです

この詩 時々読んでます 生活を見直す時もありますよ

 

 

祝婚歌(吉野弘)

 

2人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい

立派すぎることは 長持ちしないことだと 気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

2人のうちどちらかが ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても 非難できる資格が

自分にあったかどうか あとで 疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか 正しくありたいとかいう

無理な緊張には 色目をつかわず ゆったり ゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに

ふと 胸が熱くなる そんな日があってもいい

そして なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても 2人にはわかるのであってほしい

 

 

老後は夫婦2人で過ごすことが多いですよね 我が家は仲よし君でやってますよ

いないと不安です

 

コメント
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