木は、さみしくて、くやしくて、つらくて、こわくて、いつも泣いていました。
虫や鳥たちは、そのしょっぱさで木から離れていきました。
新しくやってきた虫や鳥たちも、しょっぱい木には長居することができませんでした。
ひとりぽっちが寂しくて、木は、また泣いていました。
そんなある日、ケガをした鳥が、木のところにやってきました。
鳥は、木の根元で動けなくなりました。
木は、かわいそうにと思いながら、また泣いていました。
そして、どこかで、鳥がずっとここにいてくれたらいいのに、と思っていました。
鳥は、しょっぱい木の根元でどんどん弱っていきました。
木は、毎日、毎日、鳥のために泣きました。
そして、もう鳥は、ほとんど動かなくなりました。そして、息もたえだえに言いました。
「最後に、あなたの甘い樹液をひとくち飲ませてください」と。
木は、自分の涙が鳥を弱らせていたことに、その時、気づきました。
木は、鳥が死んでしまいそうなのが、悲しくてしかたがありませんでしたが、泣くのをやめました。
鳥は、甘い樹液をひとくち飲んで、幸せそうに目を閉じました。
木は、ひとしきり泣きました。
そして、二度と涙を流さなかったそうです。
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そして、もう鳥は、ほとんど動かなくなりました。そして、息もたえだえに言いました。
「最後に、あなたの甘い樹液をひとくち飲ませてください」と。
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木は、鳥が死んでしまいそうなのが、悲しくてしかたがありませんでしたが、泣くのをやめました。
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