三宅島だより 『 園芸ハウスー三輪 』 

口だけで100万儲けた男が手と体だけを武器に1万円に悪戦苦闘の毎日ー三宅島から

午前中一本勝負!

2023-01-29 21:17:27 | 日記

今日が午後から『三宅島寄席!!』が有るので、11時半まで頑張った。寄席が来たのは3年振りらしい。何としても見なくては!

防風ネット、バッサリ空いた穴。どうしようもない位だけど、何とかしないと、、、、

どちらかと言うとずたずた。これを縫う所は縫い戻し、面の中側には補強の支柱を入れ、やりくり。

支柱は昨日切り出したし、無尽蔵に出て来るから、いくらでも使える。

太さと長さの調度を選ぶ。

最後には整然と修理完了。

だが、明日にも35mの風が来たらどうなるものやら??

余りに一生懸命やったので、暑くてたまらんくなった。

何で暑いかと言うと、来ているチョッキ。完全な、究極のカシミヤ。カシミヤは本当に良い物は着やすく、温かだ。

なめらかな柔肌。気持ち良いので、これはもう何年着ているのか?昔の上、着ていた物をお下がりに貰ったセーター。

段々生地が無くなり、肘が抜けたので、チョッキにかえてもまだ着ている代物。

穴が開くと奥さんにパッチワークをして貰っている。多分僕が着だしてからでも35年位は経ってる。出来てからだと40年物かな?

モット見た目はずっと綺麗な、カシミヤと言うセーターも有るが、どうしてもこちらにしてしまう。

確か、新橋の英国屋のシールが背中に最初は付いていた代物。

でも、僕にくれた方ももうすでに亡くなり、このチョッキの生い立ちを知ってるのは僕だけになってしまった。

整然と修理は完了。最近、こういう体には楽な仕事をやっていると、何故か昔の事が思い出される。20台30代のころ。

朝の舞い上がれを見ていると、本当に最初勤めた会社を思い出す、あっけなく5年でつぶれてしまったが、当時は物凄く会社に対する

愛着、自信、プライド、背中に、社名を張って歩いていた気がする。その5年間で、僕の人生が決まったと感じている。仕事にプライドを持たせてくれた。

楽しさ、誇らしさを学ばせて貰った。

有る時魚の検品をして、買うかどうするかで、迷っていた時、直属の上司から、『物が良い、綺麗、鮮度が良いなどの修飾語は要らない、

一級の紅が1000円の時、僕が見た魚はいくらで売れるか、数字で説明しろ』と何度も言われたことが懐かしく思いだされる。綺麗汚い曲がている、

等は文学で使う物で、仕事で見たのだから、数字で説明しろと何度も叱られた。

色々な先輩が居て、様々な良い事、悪さを教えられた。言えないような事も経験させて貰ったが、それで、どの国に行ってもビビらないで済むようになったのかも知れない。

 

 

午後に聞いた、三宅島寄席。始めはどうなる事かと思ったが、始まったばかりから、涙が出て止まらなかった。悲しいのでは勿論無く笑い過ぎて涙が出て来た。

これでは、前座みたいな二人が終わって後の真打見たいなお年寄り二人が出て来たら、笑い転げるのかと少し心配していたが、そんな事は無かった。

3番目は確かに面白い漫談だったが、波が無く、だらだらと、続くだけ。こう言うのを冗漫と言うのだろうと考えながら聞いていた。『おいこら~盛り上がりに欠ける。と』一喝を入れたくなってしまった。最後の一番年寄りが出て来てからは、笑うのを忘れ、途中眠ってしまった。

そうか、三宅にはこれ位の芸人しか来ないのかと、ちょっぴり寂しい気分で帰って来た。次からは、自分の芸に自信とプライドを持っている人を呼んでもらえると嬉しいのだが!!

『』僕は仕事をしています、と自分の顔に出している方の話を聞いてみたい!!