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面白かったです。
前回、観ないで返却してしまったのでまた借りてきました。
(この前も、シャマラン監督のレディ・イン・ザ・ウォーターも
観ないで返してしまった。)
アカデミー最優秀外国映画賞を受賞していたのですね。
迷った時にはアカデミー賞受賞作。はずれが絶対にないですから。
(もちろん作品に関わる賞のみ)
ストーリーは、
末期がんで父が入院したという知らせを受け、
イギリスから戻ってきた長男が(羽賀研二そっくり)が
父の最期を”にぎやかで楽しいものにして欲しい”という母の願いをかなえる為に
父の古い友人を呼び、教え子(大学教授だった)に働きかけ、
病室の環境改善したりと(結構な)お金をつぎ込みながら演出していく。
その過程で長い間隔たりのあった父とうちとけていく。
家族がテーマの映画ですと、お涙頂戴が多いのですが、
父とその友人の猥談を中心に楽しく笑いのある
空間として病室が描かれていきます。
一転夜は、激しい痛みに襲われ、
息子はそれを解消すべく医者の友人からのアドバイスで
上質のヘロインを手に入れるために動きます。
最初に行ったのが警察署。
麻薬捜査官面会を求めどこに行けば良心的な売人に会えるか聞きます。
あまりにも率直で合理的過ぎてビックリですが・・・人柄でしょうか。
結局、父に付き添っている友人の一人(元愛人)からその娘を紹介されます。
この娘(ナタリー。自らもジャンキーです。)が売人からの買取、
夜父に付き添い麻薬の摂取の
サポートをすることになります。もちろん長男とお金で契約。
金の力に任せて息子が(最初に時点では)母のために、
父の最後を演出していくのですが
理解しあうというよりは、そのままの相手を受け入れていく感じですか。
良い行いであるか悪い行いであるかでなくそのままの。
父は母と結婚して半年で浮気を始める。
もう、とっかえひっかえの教え子まで。
(私の講義は受けていないから教え子ではない・・・父)
お世辞にも良い行いではないわなぁ
ちなみに家族構成は父(レミ)、母(ルイーズ)、長男(セバスチャン)、
長女(シルヴェーヌ)の4人家族。
離婚して別々に住んでいる両親。
イギリスでディーラーをしているセバスチャン。
シルヴェーヌは海でヨットの護送をしている。
バラバラですな。元家族といった方がいいかも。
でもこういう時に実際の結びつきがわかるのでしょう。
シルヴェーヌもヨットの護送で太平洋上にいるため
最後に間に合わなかったのですが
洋上から2度のメールで父への愛は十分に伝わりました。
(ノートブックで見ていた)
実際の終末治療(海外はわかりませんが)と比べたら
恵まれ過ぎているのでしょう。
もちろん息子の努力があってこそ。
友人達と十分に昔話をして(当たり前ですが未来の話はしません)
痛みにも耐えられなくなった時点で、
ギブアップして安楽死を選択。(ヘロインの大量摂取)
父が死の間際に息子に言った言葉。
『お前のような息子を持て・・・』
息子に対する最高の賛辞でしょうね。
レミの最後に関わった人々に変化が・・・。
やはり対話が大事なのでしょうね。
自分がどう思っているかは相手に伝えないとわからない。
そして相手の言うことをきちんと聞く耳も。
簡単だけど難しい。
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