スティーヴンキングのミザリーです。
いわゆるホラーですが、死人が生き返ったりとか、
超常現象とかは全くありません。
旬の『監禁モノ』です。
人気作家の主人公が、雪道を車で運転中に単独事故を起こし
偶然通りかかった女性が(偶然)この作家の熱狂的(狂信的?)ファンで、
そのまま拉致され彼女の自宅で、
(彼女の大好きなシリーズ)の続編を(無理やり)書かされるというもの。
事故により半身不随になった主人公の恐怖が生々しく描写されています。
はっきり言ってこの女はヤバイ!!
究極の自己中で可愛がったり、
怒ったり(叱ってるつもりらしい)、
お仕置きしたり。
自分の思い通りにならないとキレるキレる。
勝手に小説を完結したといってキレし。
自分の思い描いていたストーリーと違うといってキレるんだ
主人公は動けないので、されるがまま。
使えるのは脳みそだけ。
何とか続編を書かせたい自己中女と、
何とか脱出したい主人公の心理戦が見もの。
(意外とこの女頭がいいんだ)
最近の監禁事件ダブらせて読むのも面白いかも。
何かが欠落してるんだろうな。この手の人間は。
もともとスティーヴンキングが熱狂的なファンへの恐怖から生まれた
被害妄想的小説だそうです。
本人は、実際には被害にはあっていないが
ある超大物有名人を殺害した人物とニアミス
しているそうです。
詳しくは文庫本のあとがき参照。
ハードカバーも装飾が凝っているので(読んでからね)必見。
たまたま古本屋で見つけてチェックしてきました。
コレクターではないので買いませんでしたが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます