“あんた、初めてじゃないね”
そうさ、初めてじゃないよ。まちがいない。前にもここにきたことがあるだろ。
その顔、ちゃんと覚えているぜ。こっちへきな。握手ぐらいさせてくれよ。
話しがあるんだ。あんたのこと、顔が見える前から気がついてた。
歩き方でわかったのさ。でも、いい時季を選んだね。
キャッスルロックへ帰ってくるには、申し分のない日じゃないか。
デビュー以来この町を舞台にスタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編、クージョ
他、沢山の小説を書いてきた
スティーブン・キングが、
自らこの町を叩き壊すんだ。な、最高だろ?
詳しくは図書館警察―Four Past Midnight〈2〉 だかダーク・ハーフ〈上〉
に載っている本人の話を読んでくれ。最近物覚えが悪いんだ。
で、この町に新しい店が出来たのさ“ニードフル・シングス”
必需品という意味だ。
この店の主ゴーントさんがえらい商売上手なんだ。
相手の欲しいものをピタッと当てて用意する。値段が高い?
とんでもねえ。どの商品も値札は付いてねえ。
そりゃ売り手と買い手の交渉次第さ。
ゴーントさんのお願いを一つ実行してくれれば、
ほしい商品は言い値で自分のものになるのさ。
え?ゴーントさんのお願い。
おいおい、そんなたいそうなことじゃない。
なに、イタズラを指定された相手にするだけさ。
イタズラだよ。たいした事じゃない。
“あんた、初めてじゃないね” ・・・。
ニードフル・シングス〈上〉 スティーヴン・キング作
『スタンド・バイミー』 『クージョ』 『ダーク・ハーフ』 等
手塚治的豪華キャスト
メイン州西部の田舎町キャッスルロックが舞台。
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