
キングの作品で、
『キャリー』や『シャイニング』、
『ファイヤースターター』、
と同じく超能力モノなのですが、
ラブストーリーとしても読める作品です。
(私はラブストーリーとして読みました)
高校教師のジョン・スミスは、
同僚で恋人のセーラとカーニバルへと出かける。
屋台の賭けで大勝ちして恋人とも親密になり最高の一夜だったが
彼女を自宅へ送り届けた帰り、乗ったタクシーで交通事故に巻き込まれてしまう。
昏睡状態に陥り生命維持装置でなんとか命を永らえていたジョンは
4年半後突然、目を覚ます。
ほんの一瞬前まで結婚するはずだったセーラは
別の男と結婚し一児の母となっていて愕然とするジョン。
4年半の昏睡状態と引き換えにもらった能力は未来の予知。
サイコメトラーですね。
触れたものから過去や未来を予知してしまう。
そして、予知したものとは未来の大統領、
グレグ・スティルソンが核のボタンを押すシーンだった。
もし婚約者が植物人間になったとしたら?
あなたは目が覚める(保障もない人を)待てますか?
結果としてジョン・スミスは4年半で昏睡状態から息を吹き返しました。
セーラ・ブラックネルは既に・・・。
セーラ・ヘイズリットになり子どもをもうけていました。
時間が止まっていた男とそのまま時間を刻んでいた女。
二人の失ってしまった時間の空白は取り戻すことはできない。
『―――不当じゃないの、残酷じゃないの、
わたしはいやだわ、いやでたまらない、
だって正しくないもの、
これのどこが正しいもんですか』
『何もかも、
本当はこうじゃなかったはずだわ、
そうでしょう?
こんな風に終わるはずじゃなかったのに。』
『おお神様、これでは不公平です!』
人は突然不条理な現実を突きつけられるとそう叫ぶかもしれません。
な・ん・で・わ・た・し・な・の? と。
ジョンは言う、
『―――ときによってはどこにも
正しい道はないんだよ。
たぶんね。浮世の辛さだよ。
ときには自分でできることをやり、
その結果を受け入れるように
努力するしかないんだ。―――』
『―――ともあれ、
ぼくらはみな自分にできることをやり、
きっとそれでよいのだろう・・・・・もしよくなくても、
それはそれで仕方がない。―――』
映画はジョンにクリストファー・ウォーケン。
グレグにマーティン・シーン(チャーリー・シーンの父)
まだ見ていませんが従兄弟がおもしろいと言っていたので近いうちに見てみます。