父、帰る 角川エンタテインメント このアイテムの詳細を見る |
観ました。
ストーリーは
祖母と母に兄(アンドレイ)、弟(イワン)の4人で暮らしていたところへ
ある日突然、父が帰ってくる。
翌日、父と兄弟の三人で旅に出る・・・。
2003年ロシア
思っていた映画とは少し違いました。
結構、謎かけがありサスペンス風に仕上がっています。
が、本流は突然帰って来た父に戸惑う兄弟です。
兄弟喧嘩をして母に言いつけに自宅へと走る弟イワン。
すぐ弁解する為に後を追いかける兄アンドレイ。
家の外でタバコをふかしている母に大きな声で自分の正当性を主張する二人。
母の口から出た言葉は、
『パパが起きちゃうから静かにして』
兄弟『(゜Д゜)ハァ?』
『パパって誰?』
そりゃあ開いた口がふさがりませんわな。
12年間もどこかに行ってたパパ(?)が突然帰ってくるなんて。
2人でベットで寝ている父親の顔をジ~っと見て、
屋根裏へ行って写真を確認して『やっぱりパパだ~!!』
ですから。
そして、これも突然。父と3人で旅に出る。
息子達に厳しくあたる父。
父に従いなんとか受け入れようとする兄と
反発、拒絶する弟。
わずかでも父の記憶がある兄と違って
全くの無から関係を築くのは難しいところに輪をかけて
バリバリの父親面ですから。
どちらにしても子ども達の反応としては懐くか反発するか位でしょうか。
無視という選択もありますが、3人で旅行中じゃ近すぎる。
父親も口足らずだからお互いに理解するのには時間がかかる。
ましてたったの5日じゃ。
親子の関係について考えさせられました。
監督はCM業界出身だそうで、
そのせいか、きれいな撮り方をします。
海辺の車のシーンや
青々と草の茂った丘を画面右下からあぜ道を登っていく赤い車のシーン、
土砂降りの中は橋の上で父を待つイワン。
忘れられないシーンです。
P.S.
”父、帰る”やったことあります。
受け入れてもらうのに結構かかりました。
数年後、また出てっちゃいましたけど。
洒落になってませんね。
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