♪チャ〜ララ ラ〜ララ ラ〜ラ〜♪
↑これ、マルサの女のサントラで
歌い読みした人が殆どなんじゃないかな。
さて。
私がまだ↓これくらいのクソガキだったころ、
両親に連れられて、マルサの女を観に行った。
映画館は満席だったことを覚えている。
しかしながら、クソガキの私には
何のこっちゃって内容で、とにかく
退屈だった。
その上、チョイチョイこんなシーンも出てくる。
なんぼクソガキ言うても、
目のやり場に困るってモンよ。
そんなこんなで、ハヨ終わらんかいなと
思った記憶しかない映画だった。
私の大好きな映画、
【この子の七つのお祝いに】を観て以来、
その頃の映画独特な色味の映像が
気に入ってしまった。
その派生で、マルサの女に関心を持った。
“そういや、当時は何のこっちゃ
分からんかったけど、今観たら
面白いんちゃうかな”と思い、
デーブイデー(DVD)を買った。
…いや、別にそんなマル秘報告でもないよ。
2時間と結構長めなので、2,3日に
分けて観るつもりだった。
ところがどっこい、である。
止められないのだよ。
面白すぎて止められないのだよ。
何というテンポの良さよ、
ストーリーの良さよ。
これが伊丹十三作品というものなのか…。
テンポ、ストーリーだけでなく、
俳優達の名演技も目が離せなかった。
昨今の、アイドルや芸人から
ちょっと俳優業もやってみたと
いうレベルとは全く違う。
安田理深の名言である
『本当のものがわからないと
本当でないものを本当にする』を
思い出した。
いはやは、すごい。
マルサの女の出演者は本物だと思った。
映画館で観たとき、
宮本信子扮する、あのそばかすだらけで
おかっぱ頭の風貌が嫌いだったが、
映画の内容がわかる今は、
本当によく作られた役&風貌だと思える。
そしてそして、杉浦直樹に続き、
私を釘付けにしたのが津川雅彦!
何つーか、もう〜色っぺぇ!
そこまで言って委員会に出てた頃の
津川雅彦しか知らないので、
彼の男前具合に、小田和正 Oh! Yeah!
くらい反り返ったわ。
もしくは、ちゃらんぽらん・大西。
わかる人いてる??
「中途半端やな〜」が名ギャグ。
古いな、古い。
2時間、あっと言う間だった。
私の貴重な2時間、マルサの女に
くれてやる!と思いながら観てしまった、
エンドロールまで。
いやはや。
もう既に伊丹十三コレクションほしい。
ではでは、またね!