これは、あくまでも私がやっていたことなので、
全員そうせよとは言いません。
それに、動物との出会いもご縁のもの。
この子だ!という運命の出会いもあるでしょう。
私が、仙人様と親しまれていたご長寿うさぎの
マロンを飼うまでに至った経緯をお話ししようと
思います。
『うさぎが飼いたい』と思ったものの、
二の足を踏んでいました。なぜなら、
私は中学生の頃に飼ったハムスターを、
ほぼ母に世話を任せてしまったという
飼い主らしからぬことをしてしまったからです。
もし、うさぎを迎えても、人に世話を
任せてしまったり、自分に子供が出来て
育児にかかりっきりになってしまう可能性も
否めません。
それでも、なぜだかどうしてか、うさぎを
飼いたいという情熱が冷めなかったのです。
ですが、相手は生き物。決して安易な気持ちで
迎えることはできません。
そこで、私はうさぎを迎える前にしっかり
予備知識を入れることと、もしものときの
イメージトレーニングをすることにしました。
例えば、もし自分に子供ができても
きちんと最期まで世話をできるか?とか、
もしうさぎが不治の病になったとしても
途中で放棄せず最期まで看ることが
出来るか?とか。
私が重きを置いていたのは、
「最期」だったように思います。
飼育書の、お別れのページがどうしても
開けなかったのです。毎日うさぎに
ついて勉強やイメトレをしていたので、
もう飼っている気になっていたのでしょう。
ですが、生きとし生けるものは必ず訪れる日。
このページを開けるまでは飼わないと決めていました。
短いか長いか分かりませんが、
そのページを開くのに3ヶ月かかりました。
まだ見ぬ愛うさぎを見送る自分を重ね、
溢れ出る涙を拭いながら読みました。
そして今一度、自分に問うたのです。
「最期まで飼えるか?」と。すると、
何の迷いもなく「飼える!」の答えが出たので
迎える決心をしました。
そして、出会って迎えた子こそが、15歳7ヶ月まで
生き抜きてくれた仙人様、マロンなのです。
(寝たきりの頃のマロン)
もう一度言いますが、ここまでしてから
迎えてほしいとは言いません。
私の場合、ハムスターに対する罪悪感と
詫びる気持ちがそうさせたのです。
動物を簡単に迎えて簡単に手離すという
話をよく聞くので、『命を預かるんだ!』という
覚悟を持って迎えてほしいなと思います。
飼いやすい生き物なんて、一匹たりとも居ません。
たとえ、それが虫でもです。
動物って、あなたの熱い思いに
応えてくれる健気な生き物ですよ。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。