私は手帳を10年研究している。
時間とお金もかかっている。
自分の中で、これだという型の手帳が
見つかるまで、こだわるところは
こだわり、無駄なものは削ぎ落としていった。
ようやく見つけた完全無欠の手帳が、
ハイタイドのミニットマネージャーA6サイズ。
しかしながら、去年あたりから
手帳への執着もなくなってきた。
書いた事を忘れ、
果てには書く事さえ忘れる始末。
もう、来年から執着するのはやめようと思った
…のに。
おいおい、可愛いやないかい！
特に、左下の緑の手帳。
うさぎ好きの私は、この手帳のために
来年まで手帳を買うことにした。
ところがどっこい、である。
売り切れなのだ、緑は。
限定カラーらしい。
うぉー！
こうなったら意地でも
手に入れたくなるのが人間ってモンよ。
私のこだわりは
①A6サイズ
②ペンホルダーがあること
③月曜始まり
これだけ揃っていれば、多少は目を瞑る。
しかしながら、
軒並み売り切れなんだよ。
他の色ならあるのに、この緑は完売だ。
あぁ、欲しい。
欲しいったらありゃしない。
トランペットを欲しがる
あの黒人の子供の気持ちがわかる。
結構な時間を割いて調べたが、
B6位の大きさなら一軒あった。
買い物カゴに入れ、購入に進む
ところまで来た。
するとどうだろう、
急に買う気が失せてきた。
なぜなら、
“いや、待てよ。うさぎ柄なだけで、
中はただの手帳じゃないか。何を
血眼になってまで探していたんだ？
そんなモン、無地のA6ノート表紙に
うさぎのシールでも貼っておけばいいじゃないか”と
我に返ったのだ。
私に限ってかもしれないが、
こだわり過ぎた挙句、最終的にどうでも
よくなる傾向がある。
そんな訳で、カートの中に1冊
入ったままだが、購入は
もう少し考えることにする。
A6サイズは譲れないのだ、どうしても。
ではでは、またね！
…と、言いながら、
買ってしまうかもしれない。
それが人間ってモンじゃないか。
