あれだねぇ。
何で年配の人は電話の際
スピーカーにするんだろうね。
丸聞こえじゃないか。
KANの曲に、
『こっぱみじかい恋』というタイトルがある。
失恋の歌だが、ポップで疾走感もあるので
ウォーキングのお供だ。
そのタイトルで思い出したのだが、
私には、こっぱずかしい思い出がある。
聞くかい？
では、コーヒーとお菓子なんかを
用意しておいで。
私は、女子高に通っていた。
同年代の男子には皆目関心がなかった私は、
当時45歳くらいだった生徒指導の
強面の先生にZokkon命（と書いて
ゾッコンラブ/シブがき隊）だった。
好きで好きで、ラブレターなんかも
書いてたし、バレンタインは
チョコのお菓子からラッピング用の
箱まで手作り。もちろん、メッセージ
カードも手作り。
（いやはや。あんな労力、今は費やせないわ。
若さってすごい。）
先生と、何かお揃いのものを持ちたい！と
思った私は、ロフトに赴き、ちょっと
シャレオツなボールペンを買った。
先生に、お揃いのペンです。使ってください。と
恥ずかしさと緊張で震えながら渡した。
…っか〜！いや〜もう、なんじゃコリャ！
思い出しただけでも赤面する！
「お揃いのペンです」やて！
やめて、もう、お尻がかゆくなる！
いや〜、でもさ。
先生は使ってくれてたんだよ。
胸ポケットに刺さってるペンを
見るたび、もしや先生も私のこと…なんて
思ったね。あ〜いやだいやだ、
恥ずかしいったらありゃしない。
先生に電話をかけたこともある。
21時にかけるから、と約束して。
はぁ〜、もう自分でこれ書いてて
嫌になるわ。なんでこんな
こっぱずかしいことができたんだろ。
ロクに話すことも出来ない私が、電話て！
20時頃から電話の前をソワソワ。
あの聞こえそうな心臓の音。
何であんな約束したんだろって後悔したり
しなかったり。
いい思い出とは到底思えないほど
気恥ずかしい話だよ、全く。
若さ、なんだろうか。
恋に恋するってやつなのか。
（この曲、めちゃ好きなんだけど、
タイトル…もっとこう…なかったんかい。）
とか言いつつも…。
先生が試験監督で机間巡視の際、
私の問題用紙の後ろに、メッセージを
書いてくれたんだよな。お揃いのペンで。
何を書いたかは秘密にしとくよ。
そんな先生は、私が卒業したあとくらいに、
かねてから噂のあった先生と結婚したと
風の便りで知った。
こっぱずかしい上に、ちょっと
センチメンタルな思い出だよ。
ではでは、またね。
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🌞🐇本日の一曲🌞🐇
KAN/こっぱみじかい恋
