
何も、背筋が凍るような話だけが
怪談ではない。
人智を越えた出来事に、心が温かくなったり
ホロリとさせられる話が往々にしてある。
さて、今日は私の長兄から聞いた怖イイ話をば。
私の兄は、尾崎豊の世界を体現したような人だった。
ま、一言で言うとツッパリだった。
(懐かしい響きだな、ツッパリて)

悪さばかりしては、両親の手を焼かせていた。
そんなある夜。
兄はいつものように深夜に帰宅した。
ベッドに寝転ぶと、金縛りにあった。

すると、天井がゆっくり自分に迫ってきた。
その天井には、戦死して遺影でしか姿を知らない
祖父の顔が広がっていた。
兄の顔スレスレまで天井が差し迫った。

兄は、遺影の祖父が
「もう悪いことしたらあかん!」と
言っていると感じたそうだ。

あまりの恐ろしさに、
「もうしない」と祖父に誓った。
すると天井は遠ざかり、金縛りも解けた。

その日を境に、兄は本当に更生していった。
そして、今もなお、家族の誰よりも
先祖のお墓参りに行っている。
ではでは、またね。
✨🐇KT'sこぼれ話✨🐇
後日談なんですが…。
こんな印象的な話、忘れるわけないのに、
いつやらか兄に
「おじいちゃんの遺影が迫ってきた話、
怖かったなぁ!」と言ったら、
兄は覚えてないと言うんですよ💦
なんか、作り話をしているようで嫌ですが、
確かに私は兄から聞かされたんです。
そんな訳で、この話を兄にすることは
封印してます。