困るんだよねぇ、閉店時間なのに
いつまでも居るお客さん。
飲食店なら、
ラストオーダーの時間です、とかで
やんわり閉店が迫っていることを
伝えられるけど、物販って
そういうの無いよね。
本日は、
私が、大昔にバイトしていた
雑貨店での話。
商業施設内の店舗だったので、
閉店時間間際でも、ちょっと
覗きに来たり、というのが
頻繁にあった。
ひどい時は、閉店時間を過ぎているのに
悠長に物色。結局買わずに去って、
私たちは何度も
…と、なったモンだよ。
あまりにもそんなことが多いので、
どうしたら閉店時間を嫌味なく
知らせることが出来るかを考えた。
そこで、私はひらめいた!
そうだそうだ!
蛍の光を流せばいいのだ!
蛍の光が流れると、あの無敵の
酔っ払いでさえもフラフラと立ち上がって
去っていくと聞く。
そうだそうだ、これしかない!
私は、店長に提案してみた。
やってみよう!ということになった。
私は、たまたま持っていた
蛍の光のCDを持参。
だいたい、閉店10分前に流すのが
一般的だろうと思い、セットをして
流してみた。
“よ〜し、これで今日から
閉店作業が時間内にできるぞぉ!”
ところが、どっこいである。
帰らないのだ。
帰らないのだよ、客人が!!
何ら、いつもの風景と変わりない。
何なら、いつもより人が居着いている。
何故だ…。
店長は、
“この曲、蛍の光??
やけに聴き心地いいんやけど”
と聞いてきた。
まぁ、蛍の光には蛍の光なんだけど、
私が持って行ったのは、
ジャズ調の蛍の光。
聴き心地いいのも無理ないな。
よく聴けば蛍の光なんだけど、
オシャレにアレンジされてるので、
一般の人には分からなかったかもね。
作戦、大失敗。
いや、でも、普通のよくある
蛍の光だったら、もしかしたら
効果あったのかもしれないね。
教訓
蛍の光アレンジバージョンに効果なし。
ではでは、またね!