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ハロウィンへようこそ

2013-10-25 00:36:58 | 日記
今日は雨が降ってくると、天気予報が言っている。
少し用事があるので、回り道。
花屋の前のジャックランタン(ハロウィンかぼちゃ)に灯りが入っている。
店が、ぱっと明るく目を奪われる。
横には黒猫が座り、目が光る。
もうすぐハロウィン。
夜の花屋は、お話の世界から抜け出た家のよう。
扉を開ければ、秋景色、ワレモコウが空によく似合う
野に風が吹き、草がなびく。
風に運ばれた落ち葉は、先が少しだけ赤くなっていて小さな穴があいている。
葉をかじったケムシは、蛹(さなぎ)になって冬支度かと。
カサコソと、葉が風に吹かれる音がして、秋が行く。
扉を閉めれば、ハロウィンかぼちゃが笑っている。 
夜の花屋は、秘密の入り口、門番はハロウィンかぼちゃ。
夜の家にようこそ。扉を開ければ、ハロウィンの日。

コスモス花

2013-10-23 23:32:32 | 日記
コスモス畑に風わたる。
千切れる風が、細い葉の裏をかすめていく。
空の白い雲が流れる。
ここにあるのは、秋の思い。
ピンクと赤の花の色に、白コスモスの花びらが揺れる
ざわざわと風が吹き抜けて、こころの中にも風が通る
こんなにもコスモス花が咲き、美しい景色が広がっているのに、風が行く。
あなたと手をとって歩きたい。
なのに、花に呼ばれて離ればなれ。
花のなか、あなたと過ごせたらどんなにいいだろう。
あなたは、私の横にいる。
なのにコスモス花揺れて、こころは落ちつかず。
あなたといる私は幸せです。
ただ、この風にこころがざわめいているのでしょうか
あなたと共に歩く、そう私は決めたはずなのに。


秋(キンモクセイ)

2013-10-23 06:54:51 | 日記
夜、仕事帰りに匂うのは、キンモクセイ。
匂いは大きな手で、私のこころをすくい上げる。
はらはらと、細かな星がこぼれ落ちる。
キンモクセイの樹の下は、オレンジの小花が樹の陰を作る。
小さな手で一つ一つ、そっとオレンジの花を集める。
匂いに私は包まれる。
小花が手の平にいっぱいになり、幸せがいっぱいになる。
私の手の中にあるのは、金の小花。
秋の陽を背中にうけて、気持ちよかったよ。
秋の日は、キンモクセイの匂い時計が、時を刻む。
早く家に帰ろうっと。

秋色(雨)

2013-10-21 23:39:31 | 日記
雨が降る。窓辺に静かに雨音が聞こえる。
雨に濡れ、秋色が少し濃くなる。
カリンが黄色に、ブドウの葉が赤に、ハナミズキの葉が染まり、
雨が色を紡いでいく。
空気が冷えて、地を這っていく。
赤とんぼが居なくなり、秋の黄色の蝶に出会う。
ひらひら、ひらひら。
あなたは誰?
私に会いに来てくれたのですか?
私を連れて行って、あなたのところへ。
こっちだよ、と声がして、蝶が消える。
あなたに会いたい。
雨粒が石にはねる音がする。
落ち葉の上を雨が過ぎていく。


もじゃさん(娘)へ

2013-10-20 09:32:43 | 日記
ウチで、息子(兄)が娘(妹)を、「もじゃもじゃ」と呼ぶようになった。
真似して、母も娘を「もじゃさん」と呼んだりする。「もじゃ」は、髪の毛がもじゃだから。大学生になり、しばらくは髪をストレートにしてたが、夏休みにパーマをかけてカールさせると、本当に「もじゃもじゃ」の長い髪になった。
母が言えば、怒る娘も、兄に「もじゃもじゃ」と言われても、「ふん!」と大事な長い毛先を指に絡ませています。
「もじゃさん」一人前になったね。すっかりおとなになったあなたを、母は少しの戸惑いと不思議な気持ちで見ています。私の背中にいた赤ん坊のあなたと、小学生のあなた、中学生、高校生のあなたがいて、そして今のあなたがいる。
だんだん、母の知らないあなたがいるようになった。
あなたは、赤ん坊のとき、とても髪の毛の薄い赤ちゃんだったよ。ふわふわの茶色の髪があるくらいで、地肌が見えていた。だって、七五三の3歳のとき、髪飾りを留める髪があるかと心配したくらいだから。
私は知らないけど、父である夫は、あなたがほんに小さかったとき、髪の毛の薄いハゲた男の人に「つるっぱげ」と言ったことがあると言います。夫があなたを抱いていた頃の話です。よほど夫は、かなん思いをしたのでしょうね。「つるっぱげのお前がそんな言葉を人に言って、本当にどうしようと思った。」と言います。幸い、言われた方はまだ、小さいあなたなので、苦笑いされたとか。
もじゃさんのあなたを見てふふ、と思う母ですよ。