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世界遺産の海印寺大蔵経板殿

2008年04月04日 23時58分10秒 | 韓国
海印寺は仏教の経典を8万枚の板に刻んだ八万大蔵経が保管されていることで有名です。
海印寺の創建は新羅時代の802年。その後火災で大部分が焼失し,現在の建物は李氏朝鮮末期に再建されたものがほとんど。

日本では慶州が知られていて,この海印寺はあまり知られていないかもしれませんが,とても大きな立派な寺でした。








海印寺へは入り口から約1km,徒歩15分くらい坂を登っていきます。
途中渓流があったりしてここは俗世界とは完全に隔離された場所なのがよく伝わってきます。



1995年に世界遺産に登録されたと書いてあるようです。


境内。土産屋などがあります。
正面は九光楼という建物で,海印寺の宝物殿として使われていたものが,現在は総合広報館という歴史や仏教関係の書籍を扱う書店になっています。
書店の奥にはビデオコーナーがあって海印寺の解説を放映してくれます。日本語版もありました。





本殿の大寂光殿(デジョックァンジョン)。三重石塔,観音殿などがあります。
海印寺は伽耶山国立公園内にあり,周辺には渓流や岩山もありとても綺麗です。
紅葉の秋はものすごく綺麗かもしれません。



八萬大蔵経が収めてある建物,蔵経版殿(チャンギョンパンジョン)。世界文化遺産に指定されています。
建築様式がとても優れているとのこと。何でも大蔵経を保管するために湿度と風通しが自然に調節されるように建てられているとか。
もともとこのあたりは土質がよいらしく,そこに炭,石灰,粘土などを加えて,湿気の多い時期には湿気を吸収し,乾燥期には適度な湿度を保つようにできているとのこと。
現代に通じる建築の基本が既にこの時期完璧に実現できているんです。


これが世界遺産,八萬大蔵経
大蔵経とは,仏教の経典をすべて経版にしたもので,その版数は名前のとおりなんと81340枚もあるんです。
高麗の時代の1236~1251年の間に作られた木版本で,蒙古の侵入から高麗を守るために仏に祈願して作られたものらしいです。もともとは1011~1087年の間,77年掛けて作られたものが1232に焼失してしまった後,1236年に高宗の命で復刻を始め1251年に首都だったカンファド(江華島)で完成した後,1398年に海印寺へ奉納。
当時の印刷技術の最先端を行っていたのかもしれません。


高麗八萬大蔵経は建物の格子越しに見ることができます。中にも入れるらしいのですが改修工事のため格子越しにカメラで撮影。800年近く前に作られたものがまだ実際に使用されることもあるようです。すごい。





最後に,境内内にある回廊でお経?を読みながら回廊巡り。

古い寺は,韓国も日本も雰囲気が似ていてますね。
大きな違いは,韓国の寺は階段が急すぎること。転んだらたまらないw


ところで,この海印寺,かなり交通の不便なところにあると思うので自力は困難。
私は韓国人同伴で高速道路を利用して行きました。行き方は,88オリンピック高速道路という,片側一車線でもガンガン対向車線にはみ出して遅い車を抜いていくめちゃくちゃ怖い高速道路を利用w

海印寺に到着するまでがハラハラして大変でしたw


関連サイト
海印寺大蔵経板殿(Wikipedia)

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