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合言葉はヒュッゲ

空き缶と星空

自転車の前カゴと後ろの荷台に、袋に入れた沢山の空き缶を積んで走るおじいさんを時々見かける。

よくあんなに積めた【詰めた】なと感心しつつ、その長く伸びてからんだ灰色の髪の毛と垢にまみれた顔からして、この人はホームレスだと確信した。

収集は自らの収入源としているのだろう。
あちこちのゴミ捨て場に移動し、缶を集めていると推測。

これは合法なのか違法なのか?

恩徳な人なら、この哀れでよるべの無い老
人を救うため、炊き出しの案内や市役所へ生活保護申請にと誘う事だろう。

仏の顔をして、自ら至福を肥やすため貧困ビジネスを企む輩もいる。

支援の開始は、その人が望んで始めて成り立つ。

しかし、自ら声を上げられない弱者に対しては、率先し代行しなければ成り立たな
い。

判断は難しい。そして根は奥深い。その人の背景が関連しているから。

もしかして、持たない人生を選んだ人ならば、無理くり衣食住の提供を強いる事で、自我が崩壊する恐れがある。そして手足を奪い、心の灯りを吹き消す結果にも。

空き缶収集場と星空がその老人にとってユートピアなら、土足で踏み込むのはいかがなものか。

身寄りのない孤独な貧困高齢者の行く末は、生活保護費を使って老人施設へ。
そこには空き缶を拾うどころか、自分の好きな飲み物を選ぶ権利もない。

散歩中、久々にカタツムリを見た。
さしずめ、カタツムリは持ち家がある一国の主で、ナメクジはホームレスかな。



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