かながわ いーとこ

神奈川県にはいろいろな景色があり、魅力に溢れています。ぶらぶら散策して見た風景・いいところを少しずつ紹介します。

浄発願寺奥の院(伊勢原市)

2014年10月18日 | 神奈川の神社仏閣
関東ふれあいの道「大山参り蓑毛のみち」で、伊勢原市の日向を歩いた際に、立ち寄りました。
関東ふれあいの道「大山参り蓑毛のみち」の日向付近の様子はこちらでご覧いただけます。


浄発願寺奥の院は、現在ある浄発願寺の旧跡で、昭和13年の山津波に襲われ壊滅してしまいました。

浄発願寺は、江戸時代に男の駆け込み寺として知られ、放火・殺人以外の罪人も駆け込めば助かったそうです。
境内は、165,000坪もあったそうです。
などと書かれた、看板。

日向川にかかる橋の手前にあります。

橋を渡ったところにある閻魔堂跡。

こちらは大正12年の関東大震災の山津波で流出したそうです。

閻魔堂跡にある宝篋印塔。

尾張徳川家三代綱誠の正室・瑩珠院の遺髪が納められたそうです。

閻魔堂跡右手に階段があり、そこが山門跡です。

この階段を登っていきます。

沢沿いの道をなだらかに登っていきます。


道の脇には、頭部のない石仏に石が載せられたものや無縫塔がいくつもありました。


山門跡から5分ちょっとで、本堂跡てまえの石段に到着です。

罪人53人に一人一段ずつ築かせたものだそうです。

階段を登りきると、本堂跡です。

本堂、廊下、居間、庫裏を合わせると、230坪あったそうです。

本堂跡の左手に細い木の橋があります。


この橋を渡ると、子安地蔵跡になります。

子安地蔵跡の周辺に鐘楼があったようです。


ここからやや急な山道を登って行きます。


数分で、奥の院の岩屋に到着。

奥にある無縫塔(歴代上人の墓石)の左側が岩屋になります。

禅誓上人によって開かれた岩屋と言われています。
岩屋の右側。

左側

岩屋内部。


岩屋前の広い空間の反対側(登ってきて左手)には、日向薬師に向かう梅ノ木尾根へ向かう分岐もあります。


もと来た道を下って行きます。
本堂跡を俯瞰した写真。

奥のスギ林の中に庫裏跡の看板も見えます。

さらにもと来た道を下り、日向川にかかる橋まで戻りました。

途中の参道に、遠目で釣竿のようなものを持った男の人がいました。
沢の水量は少ないのに怪しげ、と思って近づくと、持っていたのは猟銃で、ハンターでした。
撃たれなくてよかったです。