代数学の教科書,参考書はたくさんあるが,入門書としておすすめしたい1冊.
新妻弘さんと木村哲三さんの「群・環・体 入門」
抽象的な概念に(数学で)初めて出会った本だと思う,位相というものにもそのあとすぐに出会うのであるが.
先に紹介した石村園子さんの「すぐわかる代数」に比べると定義,定理,その証明というながれは変わらないが,具体的な具体例は例と問題を通して書かれていてしっくりするまで少し頭を使う
とはいえ,群を理解するための内容は,やさしく必要十分に書かれていると思う.その反面,環・体に関してはイントロダクションで終わっているように感じる(深掘りしすきずいいとも思う)
がロア理論を理解するための内容は書かれているので代数学に興味がある方または整数論に興味ある方の入門書としておすすめしたい.
第1章 整数
§1 基本的な性質
§2 合同式
§3 オイラーの関数,メビュースの関数
第2章 群
§1 群の定義と群の例
§2 部分群, 一般結合法則
§3 循環群,群の位数,元の位数
§4 部分群による類別
§5 正規部分群,剰余群
§6 準同型写像,準同型定理
§7 直積
第3章
§1 環
§2 還のイデアル・剰余還・有理整数還ℤ
§3 環の準同型写像, 準同型定理
§4 多項式還
§5 商隊,一意分解聖域
§6 有限体
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます