NPO法人大雪山自然学校 旭岳自然保全員ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】雪国ならではの現象

2022年10月27日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2022/10/27(木)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】曇り
【気温】3℃
【風速】5m/s
【積雪】5cm

昨日の16時20分くらい、天気は快晴、旭岳はうっすらとピンク色に染まっていました。

今日も朝から晴れです。

ハイマツのつららが綺麗だったので観察しました。

気泡が入っています。

気になったのでなぜ気泡が入るのか、現象のメカニズムを調べてみました。

つららの先端が溶けて水滴が落ちたときに、気温が低いとその表面が凝固します。

表面から中心部に向かって凝固しますが、その際に表面(凍結界面)に触れた空気が取り込まれてしまい、

逃げ場が無くなるためです。

ちなみにこの気泡、つらら内で中心に向かって放射状になっており、また中心に向かって気泡が太くなっているようです。

参考:前野紀一, 高橋庸哉, 1985「つららの研究 Ⅰ: つららの構造と成長の一般的特徴」北海道大学, P126-P125

https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/18506/1/43_p125-138.pdf

なるほど! 雪国生まれでない私にはとても不思議な現象でした。

今後も他の現象についても調べてみようと思います。

旭岳自然保護監視員:宮原



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