NPO法人大雪山自然学校 旭岳自然保全員ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】様々なツガザクラ

2022年06月27日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2022/6/27(月)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】雨
【気温】12℃
【風速】6m/s
【積雪】30cm

今日も雨の一日。

姿見の池園地内では、天気に関係なく、咲き始めた花の種類・数がどんどん増えています。

昨日発見したアオノツガザクラの開花。

コメバツガザクラ

エゾノツガザクラ

コエゾツガザクラ

と、先に3種類の「ツガザクラ」が開花していました。

 

第五展望台の階段脇には、蕾のふくらみが感じられるものもありました。

この株は開花まであと2-3日といったところでしょうか。

 

階段の途中に、真っ白なツガザクラがありました。

形はエゾノツガザクラ(写真奥)のように縦長の形をしています。

エゾノツガザクラの白花?

図鑑によると、この花はアオノツガザクラとの間に様々な自然交雑がみられようです。

(参照:梅沢俊『北海道の高山植物』北海道新聞社、2009.5、92項)

例えば、

コエゾツガザクラ=エゾノツガザクラ×アオノツガザクラ

↑左がエゾノツガザクラ、右がコエゾツガザクラ

のように。北海道内の別の山では他の交雑種が見られるようですので、長い旅行中でしたらそちらでも探してみてもいいですね。

 

また

ミツバオウレンも増えてきています。よく道の脇のハイマツに隠れて咲いています。
白い花弁は実はがく片で、黄色い小さなさじ形のものが花弁です。

4枚のがく片が薄っすらピンク色をしているものもありました。

細かい水滴をつけて綺麗です。

蕾には、今にも落ちそうな水滴の中にすっぽりと入っていました。

がく片が半透明になっているように見えました。

 

他にも

↑メアカンキンバイ

↑ショウジョウバカマ

↑コザクラ通りのエゾノコザクラ

↑園地内でどんどん増えているチングルマ

↑イワヒゲ

↑エゾイソツツジ

こちらも少しずつ開花してきています。

 

雨の時にいらっしゃったら、レインウェアか傘をお持ちください。

今の季節は雨や融雪によって水たまりができやすいです。

水流ができている場所もあり、スニーカーやパンプスでは濡れてしまいます。

レンタル長靴(¥300)がござますので、そちらもご利用ください。

 

旭岳自然保護監視員:宮原

 



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