【日付】2022/10/24(月)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】雪
【気温】0℃
【風速】1m/s
【積雪】10cm
旭岳へ向かう途中の山道から雪が降っていた旭岳。
ロープウェイ駐車場に到着する頃にはボタン雪が降りしきっていて、まるでスノードームを覗いているようでした。
ロープウェイに乗らずに山麓駅駅舎を見て帰ってしまうのも無理はありません。
昨日訪れていた札幌では紅葉が進んでいました。
旭岳の麓・東川町でも紅葉のピークは過ぎ、いよいよやってくる冬に向けての移行期間となっているように感じます。
同じ北海道内でも場所によってこんなに季節感が違います。
昨晩旭岳温泉のホテルにお泊りの方は、一晩でこんなにもたくさん雪が降って驚かれたことでしょう。
ただ、姿見駅へ来てくだされば、さらに違う景色が見られるのにな… とも思います。
ロープウェイ乗車口から勇駒別湿原の眺め
ロープウェイが出発してすぐ、ダケカンバやアカエゾマツなどの木々が樹氷になっています。
姿見駅に着くと、積雪は10㎝程にまで積もっていました。
下山道上部からの景色が好きなので覗きに行ってみました。
静寂な世界、足跡もありません。
駅舎から姿見展望台までの段差出しをしました。
雪で覆われた散策路は、段差に石が多く使われており、凹凸や段差の切れ目が分からなくなるためです。
姿見階段の中腹では、時折体感で7-8m/sの風が吹きました。
ふと顔を上げると旭岳の周りの雲・霧・噴気孔の煙が激しく動いていました。
今日の雪はサラサラというよりはフカフカに近かったのですが、
それでも一度降った雪が少しだけ、風で舞い上がります。
「シュカブラ」と呼べるには少し小さいですが、姿見階段にも若干の波紋ができています。
シュカブラとは風が吹いてできる波上の雪の塊です。
(参考:https://natures.natureservice.jp/2017/04/07/5092/)
ふと雪を掘る手を休めると、動かしていない指が間接からじんじんと痛みます。
凍傷に近いものでしょうか。手袋を二重にしていても鈍痛が辛く、必死になって血行を良くしました。
これが素手だったら…なんて考える余地もありません。
写真は撮れませんでしたが、ギンザンマシコのつがいが飛んできました。
1人で黙々と作業をしていて、それまで園地内で2人しかすれ違っていなかったので、一瞬だけでも「生き物」が居ると嬉しく感じます。
しかもメスだけ、オスだけでしか今まで見たことがなかったので尚更です。
昨年の今頃、園地内で鳥を見ていなかった気がします。
ここ毎日声を聞いたり目撃されています。
ずんぐりしていて体長も20㎝くらい、とこの辺りで見られる野鳥の中では比較的大きく、存在感があります。
ギンザンマシコが好きなハイマツの実は雪に覆われてしまっています。ウラジロナナカマドやコケモモなど他の木の実を食べているのでしょうか。
もうそろそろ下山(?)して山の下部で暮らす時期のようですが、なるべく長くとどまってほしいです。
(参考:https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1514.html)
意外と耳をすましてみると、色んな野鳥の声が聞こえます。
雪の降る音、風の吹く音… 自然の中にいると街中では耳にすることのない音に気付きます。
冬の旭岳を体感しに来てください。
手袋や暖かい靴下、ニットなどの帽子はマストアイテムですがこちら姿見カウンターではお貸しできません。
どうぞお忘れなくお持ちください。
旭岳自然保護監視員:宮原
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