涙のテディーボーイ

あ~~あ こんなに~

ふくわらい 西 加奈子 ★★★★☆

2018年10月17日 | 読書

 

この作者の作品は初めて読む。

主人公は編集者、鳴木戸定。

感情や振る舞いが、少し偏った性質の毅然とした女性。

子供の頃、紀行作家の父親とともに世界を旅し、

死んだ父の肉を、その地の葬送の儀式で食べた経験を持つ。

グロテスクな顔のプロレスラー、守口廃尊(バイソン)。

一方的に定に言い寄る盲目の青年、武智次郎。

 

文章のリズムや展開のスピード、しつこくない比喩など、

集中して読破できた。

 

 

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八木重吉

2018年10月13日 | 好きな文章

 

草に すわる

わたしの まちがひだつた
わたしのまちがひだつた
こうして 草にすわれば それがわかる

 

 不思議(ふしぎ)

こころが美しくなると
そこいらが
明るく かるげになってくる
どんな不思議がうまれても
おどろかないとおもえてくる
はやく
不思議がうまれればいいなあとおもえてくる

 

草をむしる

草をむしれば
あたりが かるくなってくる
わたしが
草をむしっているだけになってくる

 

 

窓をあけて雨をみていると
なんにも要(い)らないから
こうしておだやかなきもちでいたいとおもう

 

ひかる人

私(わたし)をぬぐうてしまい
そこのとこへひかるような人をたたせたい

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カフーを待ちわびて 原田マハ ★★★☆☆

2018年10月12日 | 読書

 

沖縄の離島で雑貨店を営む独身男、友寄明青(ともよせあきお)。

旅行先で絵馬に書いた「嫁に来ないか」。

やって来た女、幸。

レジャー施設のための土地買収の刺客か?

そうじゃなかったことが分かったがもういない。

 

良かったけど、最後は再会してほしかった。

 

 

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