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54歳 主婦。いつまでも"若くいたい"美魔女を目指し奮闘中!

読みました「火花」

2015年09月04日 | 日記

話題の、あの又吉直樹センセの
あの「第153回 芥川賞」を受賞された
その「火花」でございます。

なんですけど、なんか書店で今さら買うのが
ちょっとばかしハズい気がして。

楽天ブックスで買ぉたっちゅ~。

読後の満足度としましては、100点満点で60点

注意!≪ネタバレで書いてます≫

いゃ、非常に読みやすい文体です。
148ページ、3時間もあれば読めてしまう。

そもそも題材が作者本人の職業ですもんねぇ。
いわば、半生を綴った作品だとも言えるわけです。

冒頭部分のスパークスの漫才、好きです。
「自分が飼ってるセキセイインコに言われたら嫌な言葉」ね。
確かにどれもイヤやなぁ~。

それに対して、のちに徳永の師匠となる神谷のコンビ"あほんだら"の芸風は好きじゃない。
なんか不愉快になるネタ。

ところがこの徳永は、この神谷に惚れ込んでしまうわけ。

初対面で弟子にしてほしいと頭を下げた徳永に、神谷が、「俺の伝記を書いてほしい」と頼むんですよね。

で、この二人は私生活で仲良く過ごして
その中で、徳永が神谷からいろいろ学んでいくことになるんですが。

そもそも、神谷という人物が、私はあまり好きになれないタイプの人だった。
甲斐性も無いのにええかっこしたがる。
結局、彼女が稼ぐ金で遊んで、無くなったら消費者金融で借金、ってゆ~生活ぶり。

お笑いに対する理想は高いが、それを世間には受け入れてもらえてない。
自分のスタイルを貫こうとするけど、仕事は無い。
でも世間に迎合するようなお笑いはしたくない。

と、いうところで本業であるところの漫才からどんどん離れていく。

ま、これって、でも、職人気質の人って感じかな。
顧客の望む品物と、職人がこだわって作りたい品物とのギャップ、みたいな。

神谷と徳永との普段の会話もまるで漫才で
神谷とのメールの最後に付けるペンネームみたいのも
徳永と神谷の相方である大林との会話も
ベージュのコーデュロイの下り
徳永と相方とのネタ合わせで、
やる気のない相方に切れた徳永のウォレットチェーンがベンチの溝に挟まった下り
どれも結構、笑ってしまった。

中でも、神谷が同棲してた真樹の家を出るため徳永を誘って
荷物を取りに行く下りの「ずっと〇起しといて欲しいねん。」は
読後までも思い出して笑ってしまった。

だからね、この作品って全体が漫才ネタなんかもね。
そう思うと最後のオチ、いゃあえて”オチ”って言うけど
豊胸手術してたっていうのがねぇ。

も、むしろ、この"オチ"を言いたいがために書いたと言ってもいいんとちゃうかと。

いゃ~それやったら前フリ、長っ!

≪これはあくまでも個人の感想です≫


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