自己満足度 5点満点で文句なしの5点
8年前のアノ事件て・・・ほんとのとこどーなん?
いぃ~ねぇぇぇぇぇぇぇ!
吉本荒野(櫻井翔)がいったいどういう人物なのかを
水上沙良(怱那汐里)の口から語られる回想シーン。
吉本が言った「人を殺したことがある」の真意は
田子雄大から吉本荒野として生きていくということだった。
"悪の体現者"として。
と、いう見方でこれまで沼田家で吉本が
行ってきた事柄を振り返ると
全ては、実は、
挫折を知らない慎一(神木隆之介)に
きちんと挫折を味あわせた上で
家族を再生させるためだったってこと。
オープニングの本多俊之のサックスによるテーマ曲からして
グイグイ引き込まれてしまう。
シュールでどこか不気味な演出は
「キサラギ」の監督だった佐藤祐市と
岩田和行によるもの。
エンドロールでの
ミニチュアっぽい可愛い映像も
毎回楽しませてもらったし。
何より主人公・吉本荒野<田子雄大>を演じた櫻井翔くんの
明暗を巧みに使い分けた絶妙な演技力に感服!
そして周りを固めた共演者の中でも
やはり子役からのたたき上げ
神木隆之介くんもまた秀逸だったし
どこかチカラを抜いたひょうひょうとした演技の中にも
哀愁やら怒りをしっかり演じていた父親役の板尾創路もまた良かった。
そして鈴木保奈美のポワ~ンとした母親役もまた
あれはあれで、とてもドラマの中に溶け込んでいて
次男・茂之役の浦上晟周が醸し出す
どこにでも居そうな気弱な中学生もまた
親近感が持てたし。
TVドラマの作りとしては
かなり高度で見応えがあって
これは是非とも
もう一度、続編で吉本の真相を
知りたいと思ってしまった。