この建物は、今はありません。
この家で、悲喜こもごも長い歴史があった事でしょう。
次の新しい家でも、新しい歴史がはじまります。
どうか平和で幸せな歴史が、刻まれますように。
F8
去年の今頃、Tさんの葬儀に出席した。
その時の喪主の挨拶は、愛情にあふれたものだった。
その中に、忘れがたい一言がありました。「金木犀の咲く頃、毎年父のことを想うでしょう」
今年も我が家の金木犀が、咲き始めました。花を見て私もTさんのことを思い出しました。
「石垣」は、Tさんが存命中、最後に企画したスケッチ会に参加した時のものです。
F8 石垣