* 楽しいからのパートナー
* 新しく知るからのパートナー
* ちょっと簡単からのパートナー
8.学習:同じ内容を楽しく、やさしく、確実に学習する
Q:同じ内容をどうしたら楽しく、やさしく、確実に学習できるでしょう?
これが一番良いという方法はなかなかありません。○か×かではなく、良いと思われる方法を試しながら進めてみましょう。私は△がとっても好きです。△からいかに○にもっていくかです。ここに面白さが出てきます。
楽しみながらうまくいったらそのまま先に進む、もしうまくいかなかったら違う方法でトライする。これが造形リトミック研究所の初代からの基本姿勢です。「療育に行き詰ったときは、自らの指導法を省みてみる」、私も若い日に学んだ言葉です。
生徒さん自身の認知の仕方や段階には、個人差があります。そのため、ある生徒さんには効果的であっても、ある生徒さんには不向きな指導法である場合もあります。
ですから造形リトミック研究所では、インストラクションがとても大切であると考えています。インストラクションとは、「講師による生徒さんの状況に応じた指導」です。
たとえば「1桁の足し算」のソフトには次のような工夫を盛り込んでみました。
1.足し算(1桁)のすべての問題が選べるように問題を設定する
2.簡単に指一本で操作が出来るタッチパネルを利用
*まだ落ち着いて対応できないお子さんの場合は、タッチ機能を停止することができます。
3.学習段階に合わせて、課題への取り組み方のコースを選ぶことができる
1)意味を理解させる(概念形成)ためにアニメで数のタイルの動きを提示する:つまり生徒さんは見て学ぶ
2)指でポインティングすると数のタイルが動く:触れるというアクションによって学ぶ。課題への抵抗が小さくなり、「やってみようかな」と思いはじめた段階の生徒さんに有効。
3)タッチパネル上で、数のタイルを指で動かす。:2)より積極的、能動的に学ぶ。数のタイルの動きを理解しはじめた生徒さんに有効。
4)次は・・・・・というように 細かいコンテンツを用意していく。
どの問題を選ぶか、その問題からどの問題へと発展させるか、つまずいたらどこに戻ったら良いか?どの段階の学習方法を選択するか?これらを的確に瞬時に判断して学習を楽しく無理なく進めていくのが、インストラクションの働きです。
生徒さんをできそうな気持ちにさせる、面白そうだからく触ってみようかな、タイルの動きの予想がついてきた、今度はこうなるのかな?なんだかわかってきた、わかるから面白い、面白いからもっとやる・・・
「楽しい」「面白い」は、趣味やあそびに限ったことではありません。教科の学習においても十分楽しめ、面白さを感じることができます。こうなったら逆に、教科の学習もいわば「あそび」です。
「楽しい」「面白い」、教室からこんな声がもっともっと聞こえてくるように、所長としては毎日研究しているところです。
http://www.zoukei-rythmique.jp/ 造形リトミック教育研究所
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