知的障害・発達障害 個性と可能性を伸ばす
* 楽しいからのパートナー
* 新しく知るからのパートナー
* ちょっと簡単からのパートナー
18.指導のポイント(1)
「プラス(+)を伸ばす? マイナス(-)を減らす?」
このことは基本的で大切なことです。
・長所を伸ばす
・短所を改善する
・得意なものを伸ばす
・苦手なもの克服する
・興味のあるものを伸ばす
・いま必要とされるものを身につけさせる
これは、この中のどれが正解かという問題ではありません。長所を伸ばしながら短所を克服していく、というのが理想的でしょう。しかし、実際にはなかなかそう上手くいくものではありません。大づかみで考えるとやはり、まずは「できること」や「好きなこと」、「興味のあること」を優先することです。
「できた」「楽しかった」「おもしろい」という経験を重ね、常に気持ちが充電されていることが大切です。そうすれば当然、「ほめられること」が「「叱られること」よりも多くなります。否、相当悪い行為でもない限り、叱るようなこともないでしょう。
学習する上での「わからない」「できない」「まちがえる」、注意欠陥、多動、自傷、・・・などは叱る対象ではありません。理解の回路の躓きや誤り、行動の背景、器質的な問題を考慮し配慮して、ケアをするべき対象です。まさにこれが治療教育であり、私たちが力を発揮するべきところです。
ここでひとつ加えておきます。「できること」「好きなこと」「興味のあること」を優先する、というのはあくまでも「優先する」のであつて、「苦手なこと」「あまり好きでないこと」「興味のないこと」には触れない、ということではありません。
前者に優先的に取り組むことによって、集中力や根気、探究心などプラスの態勢や意慾が養われます。また講師との信頼関係も育くまれます。そうすると、後者にも少しずつ取り組むことが出来るようになるのです。
講師や親御さんのちょっとした工夫が、意外に大きな効果を生み出します。以前に紹介したような「素晴らしい引き立て役」を上手に活用して、「苦手なこと」「あまり好きでないこと」「興味のないこと」も上手に演出してみましょう。
「楽しい」「知る(おもしろい!)」「簡単」、造形リトミック研究所の3つのパートナーシップは、皆さんへのメッセージでもあり、講師としての確認項目でもあるのです。
心理的なマイナスの壁をいかに低くするか、限りなくゼロに近づかせるか、この辺りの技量が本物を問われるところですね。私も、自分に再確認します。
info@zoukei-rythmique.jp 造形リトミック教育研究所
最新の画像もっと見る
最近の「「指導のポイント」」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- 生活(712)
- テーマの魅力(5)
- 季節(5)
- ごあいさつ(4)
- ケースに学ぶ(1422)
- テーマの力・魅力(34)
- 耐性(4)
- 知るを楽しむ(88)
- 教室情報(16)
- 受験・進学(228)
- 表現(378)
- 理念と姿勢(43)
- ご連絡(288)
- 仕事・就労(6)
- その他(2)
- 工夫次第(67)
- 工夫・創造(16)
- 家庭(2)
- 生きる(8)
- 生きる力(10)
- コミュニケーション(26)
- 受験に向けて(123)
- 言語(2)
- 就労(1)
- 生活習慣(1)
- 学習習慣(20)
- 学習態勢(5)
- メソッド(8)
- 学習習慣(8)
- 就学前教育(6)
- 就職・就労(6)
- 言葉を育む(2)
- 検定試験(2)
- 定期考査(2)
- 学習環境(1)
- 指導のポイント(162)
- 季節・時節(2)
- 「楽しい」からの出発(550)
- 「ケースに学ぶ」(324)
- 「指導のポイント」(641)
- 「テーマの力・魅力」(1)
- 識者に学ぶ(18)
- 年に1度は(9)
- 「すばらしい引き立て役」(4)
- 「メソードって?流派」(3)
- 「父の願い、私の願い」(3)
- 「特殊教育工学教室」(0)
- 追悼(1)
バックナンバー
2000年
人気記事