4875.~分類 基準は?~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「実習 衣類を分ける」(11月28日)
おはようございます。花小金井教室の鹿間です。
何事もコツコツとまじめに取り組むIさん。
今月末の現場実習は、タオルをたたんだり、衣類を仕分けるという内容です。
「タオルはたためるけど、衣類をうまく分けられない」と言うIさん。
詳しく聞くと、衣類を半袖・長袖・長ズボン・短パンにわけるそうです。
教室では、カタログやチラシから切り抜いた服を使って練習することにしました。
はじめは順調でしたが、少しずつIさんの表情が曇っていきます。
どうやら途中から衣類を形ではなく、色で分けてしまっているようです。
「今、衣類をどのように分けているのですか?」と、講師が声をかけると、
「たくさんあると、途中で分からなくなってしまう」という返事です。
「ではどうしたらいいと思いますか?」と尋ねると、Iさんはしばらく考えて、
「メモをとります」と答えてくれました。
そしていつも持っているメモ帳に、
『半袖・長袖・長ズボン・短パン』と箇条書きにしてから、もう一度チャレンジ。
不安になったときにはメモで確認をします。
すると今度は間違えることなく仕分けることができました。
Iさんとは普段の授業でもメモを取る練習をしています。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Iさん、頑張っていますね。そうですね、分類には、基準があるのですね。衣類に限らず、これまでは色で分類することが多かったからでしょうか、求められているのは形による分類であっても、Iさんの中では基準が色へと入れ替えが生じてしまうのですね。Iさんにとって、色の刺激の方が強いのでしょう。メモは文字を書くこと、見ることで再確認という意味で有効でしょう。他にも、言葉を発しながら作業したり(頭の中で)、分類の順序を変えたり、いろいろ楽しく工夫できそうですね。