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発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

17.テーマの力 (2)

 おはようございます。造形リトミック教育研究所の玉野 摩知佳です。

知的障害・発達障害 個性と可能性を伸ばす

* 楽しいからのパートナー
* 新しく知るからのパートナー
* ちょっと簡単からのパートナー  


17.テーマの力(2)


 秋になり、このところテレビの番組で「鉄道」がいろいろと特集されています。地方のローカル線の話、ユニークな鉄道、猫の駅長、イベント列車など各地の鉄道とそれにまつわる暮らしが紹介されていました。

 それぞれの「鉄道」には路線があり、駅舎があり、店があり、特産物があり、街があり、地域があり、人々の日々の営みとまた歴史があります。

 ・・・興味ある対象があって、そこから時間的にも空間的にも楽しく広がっていく・・・ということはとても素晴らしいことです。私たちの求める「テーマからの、プラスの連鎖(広がり)」です。

 造形リトミック研究所では、講師がまずそのテーマを楽しむことを前提と考えています。この気持ちは一人一人の生徒さんの気持ちに届き、生徒さんの中で広がっていくからです。

 こんな思いで、この休みに実際に蒸気機関車に乗りに行ってみました。・・・ちょっとこじつけかな? 単純に乗ってみたかったんですね。

 場所は埼玉県の秩父です。
 西武国分寺線恋ヶ窪駅から東村山駅、西部新宿線で所沢駅、西部池袋線で飯能駅、特急レッドアロー号で西武秩父駅まで行きました。

 途中飯能駅には都営副都心線の新型車両が停車していたので、思いがけず本の数分ですが車内に乗り込んでみました。さすがに洗練された新しいタイプの車両。しゃれた配色のシートやシャープな角度で規則的に並ぶ手すり、連結部の半透明のドア、とても満足感がありました。近いうちに、ぜひ乗ってみたい。

 本命の蒸気機関車には西武秩父駅から三分程のところにある「御花畑」という駅から三峰口駅まで乗ります。

 小さな子どもからお年寄りまでたくさんの人が興奮気味に列車の到着を待っています。遠くに蒸気機関車の黒い姿が小さく見えてくると、12時18分いよいよ機関車が構内に入ってきました。感動です。本物、さすがに本物は重量感があり存在感があり、時を越えて目の前に停車しています。魅力いっぱいです。

 乗ってみました。ほんのりと、なつかしい石炭ストーブのようなにおいがします。じきに、ごん、ごんと体への振動を与えながら動き出しました。乗り心地は、「ぐんぐん」と引っ張るようなイメージとはかなり違いました。スピードは思ったよりも遅かったです。でも、独特な振動と独特な速度、窓からの景色など、30分ほどの蒸気機関車の旅は十分楽しめました。

 友達からも聞いていましたが、沿道では大勢の人たちがにこにこしながらこちらに向かって手を振っていています。蒸気機関車への特別な思いを共有しているような何とも言えない感覚を持ちました。多くの鉄道ファンはポイントで、カメラを向けて撮影しています。

 私にとって何とも魅力的だったのは、終点の駅で停車している機関車自身です。本物=実物の迫力!64年も前の機関車(昭和19年製)ですが、車体の一つ一つの部品に形や質感がありました。そして機関士の方々はにこにこと楽しそうに説明してくれました。炭水車からスコップで石炭をごそっと出して、記念にひとつずつくれました。 

 その後切り離して給水場に移動させ、消防のようなホースで何トンもの水を補給します。さらにその後反対方向にバックで移動して、方向転換をします。初めて見るターンテーブル(方向転換)、蒸気機関車が丸ごと一台載れる線路で、この線路ごと180度回転して向きを変えます。

 秩父の大自然の中でちょうど天気もよく、コスモスもきれいで、とても楽しい経験ができました。

 一例ですが、このように一つのテーマの魅力は計り知れません。またそこからの広がりもとても大きいのです。ぜひチャンスを作って、実物=本物に触れてください。感動の質が違います!

 テーマごとの描画が、その世界との出会いのきっかけとなれば・・・、そんな願いを持って新しい絵描き歌を造り続けています。

info@zoukei-rythmique.jp  造形リトミック教育研究所
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