4680.~次第に発語が~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「ガタン」「ゴトン」「シュッ、シュー」(4月15日)
おはようございます。エレファース西国分寺教室の小川です。
Nくんは、電車が大好きなとても元気な生徒さんです。
来室のときは必ずと言っていいほど「赤い電車(丸ノ内線)のおもちゃ」を大切そうに抱えています。
講師が「これ何?」と訊くと、うれしそうに、「まるのちせん」と答えが返ってきます。
授業ブース内まで持参しますが、講師が、
「授業が終わるまで、丸の内線は車庫でお休みするよ」と手を差し出すと、素直に渡してくれます。
そして講師からの
「ありがとう。じゃあ、勉強を始めるよ」という会話が授業を始める前のルーティーンです。
Nくんは担当当初は授業課題には取り組むものの、発語が少なく、
講師からの声掛けに対してあまり返答がない状況が続きました。
講師はリズム造形(形を描いたり)や歌唱造形(歌いながら絵を描いたり)を用いながら、
Nくんが大好きな電車の絵やマークを描き、
電車が走る擬音等を使って復唱の促しや声掛け等を繰り返し取り組みました。
そのうち少しずつですが、講師からの
「ガタン」「ゴトン」「シュッ、シュー」などの声掛けをまねて小さな声で復唱するようになりました。
そして、次第に
「これは何色かな?」「この電車は何かな?」などの問い掛けに対しても、
Nくんから「赤、青・・・」、「まるのうちせん」といった答えが返ってくるようになりました。
お母さまに確認すると、ご家庭でも次第に発語が多くなってきたとのことです。
そして、最近ではNくんとのスムーズな会話も増え、とても楽しく授業を進めています。
たまに、わざと机の下に隠れるふりをするなど、いたずら心満載なNくんですが、
毎週ちょっとした成長を感じられることをとてもうれしく思います。
Nくん、これからも一緒にもっともっと楽しく勉強しようね!
◇ワンポイント・メッセージ◇
Nくん、スモールステップで着実にプログラムが進行していますね。幼児期は学習態勢の形成が授業の大半となることもありますが、Nくんは講師のリードで1時間の学習も課題に乗ってしっかりと楽しめているようですね。楽しみながら、自然に言葉が引き出される、理想的ですね。本当にこれからが楽しみです。