3763.~指導法を考える~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「正負の数の減法」(5月13日)
おはようございます。武蔵境教室の伊藤です。
中学校1年生の数学「正負の数」ひき算・減法。
中学入学後、多くの生徒さんが最初に悩むところです。
そして生徒さんと同じくらい、その伝え方について講師が悩み、試行錯誤する単元です。
数式だけで理解できる生徒さんがいます。
具体例を必要とする生徒さんがいます。
具体例も、数直線・温度計・東西南北・貯金借金・黒字赤字など、選択するものによって具体性の程度に大きな差があります。
また、トランプや双六を利用したゲーム要素の高い方法もあります。
それらを試しているうちに理解を深めていく生徒さんもいれば、ひとつの方法を何度も繰り返して計算方法を習得する生徒さんもいます。
小学生の頃に具体例を必要とした生徒さんでも、中学生では不要となっていることもあります。
減法に時間をかけず、次のかけ算わり算・乗除を学習してから、もう一度 減法に戻ると理解が早まる生徒さんもいます。
目の前の生徒さんを、講師はこれまでどれくらい注意深く見てきたのか。
また、生徒さんが今現在どのような状態にあるのか。
正負の数の減法は、計算以外にもいろいろと教えてくれます。
◇ワンポイント・メッセージ◇
生徒さんの理解をいかに効果的に促すか、指導法研究には終わりがありません。そこが講師にとって苦労するところでもありますし、やりがいのある、楽しいところでもあります。しかしここで大切なのは、生徒さんの認知のタイプ(構造)を把握して、指導法を選ぶことです。「目の前の生徒さんを、講師はこれまでどれくらい注意深く見てきたのか」、今日のこのElephasブログにある通りですね。講師同士、こんな模索が共にできることは、とても楽しいことです。