3098.~モデリング~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「気持ちが動く」(3月14日)~
おはようございます。国立北口教室の御供です。
いつも元気に入室するSくんは、この春小学校に入学します。
先日は、10頭のゾウのイラストを数えました。
赤くて丸いシールに柄を描いて、リンゴに見立てました。
講師が「リンゴどうぞ」とゾウの鼻に、楽しく貼ります。
Sくんはそれをだまって見ていましたが、1枚講師の手からシールを受け取り、自分で、ゾウの鼻に貼りました。
続いて自分でシートからシールを取り、鼻に1つずつシールを貼ることができました。
繰り返し、繰り返し、1つずつたくさん貼ることができました。
指示されたわけでもなく、自らの意思で、貼りました。
分かりやすい指示や、興味のあるプログラムはもちろんですが、
講師が楽しそうにやってみせることで、気持ちが動くのだと感じました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「やりなさい」と指示するのではなく、やりたくなるように講師がモデリングを行う。それを見て「僕がやる」と自ら手を伸ばしてきたら、成功ですね。
人は、他者の行動を見ているだけでも、その行動のに伴って脳が働くと言われています。モデリングの効果はそこにあります。いきなり「さあ、やってみましょう」と迫られることの不安や恐怖を削減することもモデリングの効果のひとつです。