4908.~“こだわり”を分析する~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「満を持して」(1月5日)
おめでとうございます。越谷教室の田中です。
Aさんは、少々、こだわりの強いところがあります。
たとえば数の学習では、具体物を使うことに抵抗があります。色々な物を用意したり声掛けを工夫したりしましたが、
Aさんとしては、数”学習はプリントで進める”、といった強い思いがあるのでしょう。
また、♪「あいうえおの歌」等のようにしっかりと習得でき、歌が無くてもだいじょうぶになったものでも、
「今日はこの歌を忘れている!」と強い意思表示をすることもあります。
これはきっと、学習の一つの流れとしてのこだわりなのでしょう・・・。
ところがある日突然、ほんの少しこだわりのハードルを下げられたことがありました。
♪「10、20・・・」の歌に合わせて、10のまとまりブロックを動かせる(触れる)ようになったこと、
「36は? 」等、指示した数のブロックを出せるようになったことです。
何回も声掛けし続け、講師が自演するのを見せ続け、それでも“NO“と言われていたものでしたが。
「満を持して」、というのはこういうことなのでしょうか。
こだわりを否定せず、自然な形で自分からハードルを下げられるように、
そんな形でこれからもAさんと学習を進めていきたいと思います
◇ワンポイント・メッセージ◇
生徒さんの変化は、講師にとってとっても嬉しいものですね。講師として、あせらず、あきらめず、こだわりの分析がなされていますね。さらに、別の分析もできるかもしれません。しかし何れにしても、講師がモデリングを繰り返し行い、“待った“ことが功を奏しましたね。「こだわりを否定せず、自然な形で」、そこがポイントですね。