「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
夏休みには、夏休み独自の時間の流れがありますね。一日の生活表の中に、学習の時間は取れましたか?同じ学習時間でも、ふだんよりは少しゆったりとした時間の中で、楽しみながら学習をしていきましょう。
新聞に「海には、人の五感を刺激する要素がそろっています」とありました(7月28日読売新聞)。
視覚:遠く左右に広がる水平線
聴覚:波の音や海鳥の声
触覚:水の冷たさ、日光の暖かさ、風の向き・強弱・湿気、砂の感触
嗅覚:磯のにおい
味覚:海のしょっぱさ
これだけの引用文の中にも、イメージが広がる魅力的な言葉がたくさんありますね。
「水平線」「波」「海鳥」「水」「日光」「風」「砂」「磯」「海」・・・
名詞だけでなく、形容詞や動詞もイメージを広げてくれます。また、どの言葉に掛かるかによって、その言葉のイメージも異なってきます。たとえば、「遠い」という形容詞。
「駅まで遠い」と言えば、商店が並び人や車が行き交う長い道のりを想い浮かべる人がいるかもしれませんし、行けども行けどもたどり着かない田舎道を想う人もいるかもしれません。
しかし、「遠く広がる水平線」と聞けば、果てしない、広々とした気持ちのすくような風景が広がります。どの風景にもそれぞれ味わいがあります。
言葉はもちろん文字も、感覚に触れイメージを広げさせる大きな力を潜めています。
たとえば「海」という漢字、「サンズイ書いて、ノ書いて、一書いて・・・」と漢字テスト前のせわしい時間の刻みの中での学習とは違う、ゆったりとした時間の中で、「海」を感じながらの学習をさせてあげましょう。
「どうやって・・・?」と思われるでしょう。まずは、親御さんが感じながら、指導されればいいのです。「海ね・・・」と心に思うだけで、さまざまな感覚で満たされます。それが、お子さんにも雰囲気として伝わります。そんな時間の流れを
作りましょう。
教室の生徒さんも、イメージする力や心引かれ興味を持つ力は相当なものです。
時にそれが学習の妨げになることも否めませんが、それを良い方向に導けばとても有効です。夏休みの特別な時間の中で、ゆったりと漢字の面白さを共に感じながら、伝えていきましょう。
造形リトミック教育研究所
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