発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

81.もうじきクリスマス(2)

知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

81.もうじきクリスマス(2)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
  造形リトミック教育研究所  

*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー  

 おはようございます。

 クリスマスは、プレゼント。でも、プレゼントをもらうだけでなく、プレゼントをすることも楽しんでみてはいかがでしょう。

 「だれにプレゼントしようか?」といっしょに考えてみましょう。また「だれに、なにをプレゼントしようか?」といっしょに考えてみましょう。そうしたら、それを表にしてみましょう。たてにプレゼントする人のお名前を書き、よこに品物を書きます。

 表の学習は、2年生の算数の課題になっていますが、予め作られた表を読み取るより、自分で表を作るほうが簡単です。表は完成されているものですが、表を作ることはプロセスを体験することだからです。自分で作った表ならば、たて・よこの欄のそれぞれの意味やその関係を苦労することなく理解できます。
 
 表を読み取れるようになると、学校の時間割、時刻表、料金表、などあらゆるところで役立ちます。逆に、言葉の理解にハンディのあるお子さんには、内容を表にしてあげることによって、言葉の理解を促すことができます。言葉と言葉の関係が視覚的に明確になるからです。

 ・・・さて、話題を戻してプレゼントについて。
人に喜ばれることを自分の喜びとできる、そんなふうに育てることも教育の目標のひとつとなるでしょう。二十歳となり、やがて大人になったときに、自分の存在の価値をそんなことからも感じ、それが生活のエネルギーとなることもあります。

 まだ小さいお子さんをお育ての親御さんにはあまりピント来ないところがあるかもしれません。しかし、義務教育を終え、数年のうちには社会人になるというような方には、切実なことです。自分ひとりで出来ることが少なく、充分でない場合も、心は成長し大人へと近づいていきます。それが、いつまでも常に指示され、いつもだれかに何かをやってもらうばかりでは、気持ちは満たされません。

 ぜひ、誰かのために何かをやってあげられる、役に立てる人に育ってほしいと思います。たとえ小さなことでもいいのです。造形リトミックの教室には成人されている方も少なくありませんが、人に喜んでもらうことを自分の喜びとしているすばらしいケースが日常にあります。

・絵画作品をプレゼントする
・粘土や画用紙による造形作品をプレゼントする
・少額の給与であっても、月に1度家族にお菓子をおみやげにする
・仕事で夜遅く帰宅する弟さんに、夜食を買っておいて上げる
・家の電話番号表をパソコンで作ってあげる
・年賀状を家族の分も作ってあげる

 人のために何かを喜んでやってあげられたとき、人は成長するのです。いろいろな折を楽しみながら、小さいときからそんな気持ちが育まれるといいなと思います。クリスマスプレゼントにも、そんなチャンスがあります。


造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp

なかのひと
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