「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。造形リトミック教育研究所の玉野 摩知佳です。
研究所ではスタッフに対して、「月々のテーマをまず私たちが楽しみましょう」と数十年間言い続けています。指導者が楽しいと思って取り組むと、生徒さんにとってもそれがさらに楽しく興味のあるものとなります。
時に指導者は、「自分の好きでないテーマ」や「あまり関心のないテーマ」にも挑戦していくことが求められます。それは、生徒さんにいろいろなものに触れる機会を提供するためです。たくさんの中から生徒さんには選べる環境を用意してあげることが大切です。
ある時こんな月がありました。テーマに「建設機械数種」と「秋の花コスモス」を設定しました。
「建設機械」とは、クレーン車やブルドーザー、ショベルカー、ダンプカー、ロードローダーなどです。いずれも、ブームだのアームだの、シリンダーだの旋回台、アウトリガーなど、切りのないほどの聞き慣れない部品の名前が出てきます。
「これはお手上げ!」と多くの講師が思ったであろうとき、ひとりの講師が言いました、「これらの言葉をスラスラ言えたら、かっこいいですよね!」。
そうなんです!これまで直接的にはほとんど無関係だったような「建設機械」にもこんなふうに積極的に挑戦していくことが求められているのです。それも無理やりではなく楽しく。それが、指導力の若さです。実年齢とは関係のない若さです。
指導者にはそんな若さが必要です。
もし、無難な「コスモス」だけで終わってしまったのでは指導者としては片手落ちです。生徒さんの新しいものとの出会い、たくさんのものから選ぶチャンスを奪ってしまいます。
はじめは興味のなかった「建設機械」でも、描いてみると構造が見えてきます。歌とともに工事現場の作業の音が聞こえてくるようです。町を車で走っていても、「あっ、ブルドーザーだ!」「ショベルカーだ!」「クレーン車だ!」と目をやるのに忙しいほどです。
それほど関心が「建設機械」に向かうようになりましたし、「建設機械」は今あちこちで大活躍で、私たちはさんざんお世話になっていることがわかりました。今では私も、かっこよく略して「建機」と呼ぶようになりました。
親御さんは逆に、お子さんの興味のあるものに心から付き合ってみてください。
「レゴなんて・・」「電車なんて・・」「国旗なんて・・」と、はじめから敬遠せずに。それらの楽しみを親子で共感できたら、すばらしいですよ!
発達障害の方は、「気持ちの理解ができない」とか「共感性が乏しい」などととかく言われますが、無理やりこちらに引っ張ってこちらの気持ちを理解させようとするのではなく、こちらからお子さんの気持ちに近づいていってみましょう。
造形リトミックの教室の生徒さんたちは、なにやら突然「建機」を描き出した、「家電」を描き出した、昆虫の中でも「ゲンゴロウ」を描き出した、というようなことがあるかもしれませんが、親御さん方もぜひ一緒に描いて楽しんでください。新しいテーマを体験してみてください。お勧めです!
info@zoukei-rythmique.jp 造形リトミック教育研究所
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