52.どんな時に楽しいか?(1)「わかる」:その子のペースで
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。
わかれば学習も楽しいのに、「わかる」ことから子どもを遠ざけている原因の
7つめ:「聞いたらバかにされた」
教育の形態には学校のような集団教育と私塾のような個別教育とがあります。それぞれにはそれぞれの利点がありますから臨機応変に切り替えられることが理想です。
しかし、時に集団教育においては「聞いたらバカにされた」とか「間違えると恥ずかしい」「わからないと恥ずかしい」というような心理が働いて、それが学習の妨げになることがあります。
学習に限らず幼児の遊びにおいてもそのような心理を垣間見ることができます。ずい分前のことですが、あるダウン症のお子さんを持つ親御さんがおっしゃっていました、「この子はほかの子どもたちがおもちゃで遊んでいるときは見ているだけ
で、みんながいなくなるとそのおもちゃで遊んでみるんです。そんなところがあるんです」。
このような心理は誰もが多かれ少なかれ持っています。人前で歌うなんて恥ずかしい。街中で写生をするなんて恥ずかしい。つまり「人目が気になる」、ということです。
そのような心理が大きく学習の妨げになる場合には、個別に学ぶ場を与えて、そこで心置きなく自分のペースで学習をさせてあげることは効果的です。
・質問にはていねいに答えてあげる
・わからないときにはいっしょに考えてあげる
・焦らさずに、じっくり待ってあげる
このような環境で「わかる」経験をたくさん積ませること、「できる」という自信をもたせることはとても大切です。さらに「質問することは良いことだ」ということも体得させたいことです。自信が持てれば、ある程度の「人目」くらい乗り越えていける強さも備わってきます。
そうしたら、集団の中で集団教育のダイナミックさという利点を楽しみながら学んでいくこともできます。家庭学習もいわば個別教育ですから、これまで考えてきた1~6を考慮しながら毎日少しずつでも行えればとてもいいですね。集団教育と個別教育という両輪の関係を生かしていくことができます。
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