51.どんな時に楽しいか?(1)「わかる」:どんどん教えましょう!
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
*楽しいからのパートナー
*新しく知るからのパートナー
*ちょっと簡単からのパートナー
おはようございます。
わかれば学習も楽しいのに、「わかる」ことから子どもを遠ざけている原因の
6つめ:「教えてもらう環境がなかった」
学習の体制作り(10月22日)ができたら、これまで考えてきた1~5を考慮しながらどんどん教えてあげましょう。「教えること」「介助すること」は、決して悪いことではありません。
描画の学習でも、はじめは描いて見せます。次に手を添えて(介助)描かせます。そして、さいごにひとりで描かせます。自転車の乗りはじめの練習と同じです。介助でくり返しくり返し練習しているときに、描き方を体で覚えるのです。
この段階の練習を十分行うことが大切です。これが十分でないと、一人描きのときに失敗して苦手意識を与えてしまいます。
子どもは手伝ってほしいときには、自分から手の甲を差し出してきます。逆に介助が要らなくなったときには、添えた手を払おうとします。これが、介助するかしないかの目安です。
時に、まだひとりでは難しいのにひとりでやろうとすることもあります。そんなときは「順番にね!」と言って、介助と介助なしを交互に行いましょう。
「描く(書く)」ことだけでなく、「読む」ことも「数える」こともこんなふうに練習を進めることができます。読み・書き・数えるに比べ、「考える」ことを教えるのは難しそうに感じられますが、基本的には何らかわりません。考えるプロセスを少し口に出しながら(多くならないように)、一緒に作業として学習を進めていけばよいのです。これについては、昨日お話しました。
「教える」ことは悪いことではありません。どんどん教えて、「できる!」「わかる!」という気持ちを育てていきましょう。
造形リトミック教育研究所
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