発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

4627.~好きな世界で存分に~

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「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「講師も一時期、”鐵ちゃん”だった…」(2月13日)

おはようございます。津田沼教室の山下です。

T君の学校は私立のため、教科書を使用したりしなかったりと独自のやり方で授業を進めています。

理系教科もそのやり方です。

物理の授業では力学の講義は先生の板書が教科書代わり。

物体の等速直線運動と自由落下に始まる加速度運動についても先日、板書にてイントロダクションがなされ、

数学においても三角比について黒板上に描かれた大きな直角三角形において、サイン、コサイン、タンジェントが紹介されたとのこと。

これらのフォロー解説をT君からリクエスト頂き、エレファースの授業で行いました。

T君が板書を写したノートには、大まかな図や加速度運動などの式、直角三角形とsin、cos、tanの記号が書かれています。

「先生はどんな例を挙げて物体の運動について具体的に解説したの?」とたずねると、

「摩擦のない床面上を質量を持った物体を滑らせて、初速がない場合が等速運動、初速をつけたのが加速度運動って・・・」と説明してくれるT君。

同様に三角比の授業についてたずねると、こちらは、sin、cos、tanの覚え方で各記号の頭文字のアルファベットの筆記体で覚えると良い、などの洒落た紹介がなされたようでした。

でも、ノートを拝見する限り、学校の先生方の解説が無味乾燥ではないとは言え、T君が更に興味を持ってくれるような解説を心がけたいと講師は考えました。

そこで、話題をT君が部活でも取り組んでいる趣味のジャンルに落とし込んでフォロー解説を進めることにしました。

それは「鉄道」です。

講師も一時期、”鐵ちゃん”だったのでこれでいきました。

電車の発車・到着時の加速・減速を例に、等速直線運動・加速度運動・作用/反作用などの解説を行い、鉄路の勾配の傾斜(パーセント)を例に、角度と三角比の話を行ってみました。

T君には面白く、分かり易い話となったようで、追記の書き込みと合わせてノートの内容だけで学校の問題集もすらすら解き進められました。

生徒さんの好きなものを題材に授業の内容をアレンジしてみる・・・

臨機応変、Trial and Error、といった言葉の大切さを実感した今日この頃です。

 

◇ワンポイント・メッセージ◇

実はT君も鉄道関係の高校を受けようかと思っていたほどの鉄道好き。それが響き合って、課題の理解に直結、とはすばらしい成果でした。全国の多くの鉄道好き高校生に伝授したいほどですね。興味を活かす、好きな世界で存分に。そんな思いで、ブログのタイトルは「講師も一時期、”鐵ちゃん”だった…」といたしました。

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