3137.~くり返し描く~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
発達支援教室エレファースでは、療育の毎日のようすをエレファースブログでご紹介しています。それを広く皆さまと共有できますように、本ブログでは Elephasブログにワンポイントメッセージを加えさせていただいています。
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・日々を大切に過ごすためのささやかな糧となればと思います。
~今日のElephasブログ:「おえかき しよー」(4月29日)~
所沢教室の榎戸です。
Kちゃんは、この春、幼稚園年少組に入園した女の子です。
入会は3か月前。「おえかき しよー」と毎回ニコニコ笑顔で来室します。
最初に描いたのは「うさぎさん」。
ピンクが大好きなKちゃん。ピンクのうさぎを何十枚と描きました。
次に選んだのは「ねこちゃん」
顔の丸に体の楕円。足を描いたところで「1234、うさぎさんとおんなじ」と自ら気づきました。
「違うところを見つけてみましょう」
「うさぎの耳は長い。ねこの耳はさんかく」
「うさぎのしっぽはまるい。ねこは?」の問いに「ながーいの」と答えます。
リズム造形で発声により形態を表現する課題をしっかりと学んでいるKちゃん。
「なーがい」と歌いながら、長いしっぽを描くことができました。
介助され描いていた時と違い、自分で描き始めると、あっという間に筆圧がしっかりとし、
バランスの取れたねこが完成。一枚描くごとに上達していきます。
初めてのElephas絵画展には猫の絵を出品しました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
造形リトミックで初めて描いた「うさぎさん」を何十枚と描きました、とのこと。よほど楽しかったのでしょう。楽しく限りなく繰り返すその過程で、筆圧も高まり、うさぎの形態もその構成をしっかりと体得できたようですね。うさぎの描画が猫の描画へと応用されたのは、その成果と云えます。
Elephas絵画展では講師の予想通り、会場で自分の描いた「ねこちゃん」を見つけて大喜び。どことなくKちゃんに似ているねこちゃんに、周りの者が思わず微笑んでしまうような作品でした。