4872.~作文 スモールステップで~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「声を弾ませ…」(11月25日)
おはようございます。Elephas 西国分寺教室の髙須です。
Kさんは、とても慎重な生徒さんです。
授業では毎回、作文に取り組みますが、Kさんは慎重すぎるくらい慎重なため、
頭の中に思い浮かべる事象を「言葉で表現すること」が課題の一つになっています。
講師があてはまりそうなケースをいくつか提案して、どれがいちばんイメージすることができるかを確認します。
「こんなことあったかな?」、「こんなふうに感じたことないかな?」等々質問してはふるいにかけ、メモを作ります。
次に文章に仕立てていきますが、これもまた講師の誘導型質問による作業です。
数か月間、そのスタイルで進めてきました。
3か月ほど前から、一人で考えてみましょう、とKさんの背中を押し始めました。
ある部分だけを自分で考えて書く練習です。一行だけでもいいから、と宿題にしました。
「難しかった…」と言っていたKさんが、このごろ、
「書いてきました~」と声を弾ませることが出てきました。
「いいね、すごくよく伝わってくる!」講師の声も弾みます。
促されて書いた文章より、ずっと言葉が生きています。
自分ひとりで書いた=Kさん大躍進です。
これからも背中を押し続けますね。
◇ワンポイント・メッセージ◇
無理のない導入から、目標に向けたスモールステップでの指導。このスモールステップも計画の通りにいくものではありません。生徒さんの到達度や心理を把握しながら、微調整をしながら進めていきます。ここでは講師の力量が求められます。ところでKさん、作文のひとり書き、お家でも成功したのですね。“声を弾ませ…”、そんなKさん、すてきですね。