極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

不毛地帯 (1976)181分

2021-04-19 19:22:53 | なつかシネマ





 主人公の壹岐正は陸軍士官学校を主席で卒業したエリート中佐で、大本営の作戦立案参謀。終戦の詔に対し、参謀総長の命令書が出されていない以上武装解除に応じる必要がないと解する関東軍への説得のために満州に飛ぶが、日ソ中立条約を犯して侵攻してきたソ連軍に拘置され、軍事裁判により、刑法第58条第4項(資本主義幇助罪)、第9項(諜報罪)違反の罪で重労働25年の刑を宣告され、囚人としてシベリアに送られ、タイセット、ラゾ、ハバロフスクなどで11年の抑留生活を余儀なくされる。帰国後、近畿商事の大門一三社長に、参謀としての経歴を買われて入社。航空自衛隊の次期戦闘機選定争いの仕事で辣腕を振るうことになる。


 WOWOW  ★★★


 昨日4月18日からWOWOWのドラマで中井貴一主演「華麗なる一族」の放送が始まりましたが、その前に山崎豊子原作の映画を数本放送されました。「白い巨塔」や「沈まぬ太陽」とともに、1976年公開の仲代達矢主演の「不毛地帯」も放送されました。私は随分前にみましたが、同時期に公開されていた佐分利新主演の「華麗なる一族」程は面白くはなかったですね。
 この「不毛地帯」は1973年から1978年まで『サンデー毎日』に連載され、連載中に、ロッキード事件、ダグラス・グラマン事件があり、偶然似た題材を扱った本作が話題になったそうです。この「不毛地帯」での次期戦闘機選定というのは1950年代後半で、ようするにいつの時代でも同じようなことを政治家たちや商社は行っていたということです。なお連載は1978年までで、この映画の公開は1976年ってことで、「次期戦闘機選定」編まででお話は終わっています。

 仲代達矢ってどの役を演じても仲代達矢なわけで(笑)
で、それが好きか嫌いかで彼への評価が決まります。
私はどちらかといえば余り好きじゃないかも(笑) 

 2021年の今見て面白いのは、1976年公開のこの映画の舞台が1950年代後半ってことなのですが、2021年からなら、45年前も63年前もそれほど変わらないって感じが面白いですね。もちろん1959年から1976年までの18年間は高度成長時代で日本は全く違う顔になっていったわけですが。

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