極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

大きな玉ねぎの下で (2025) 115分

2025-02-12 16:20:30 | 日本映画(映画館)
 夜はバー、昼はスィーツカフェとして営業している店舗で、それぞれ夜の店と昼の店で別々にバイトしている丈流と美優。同じ場所で働いているものの直接会ったことがない2人だったが、連絡用の“バイトノート”でやり取りしているうちに次第に本音で語り合える仲になっていく。やがて2人は互いの素性を知らないまま、武道館で初めて出会う約束をする。一方、とあるラジオ番組では、30年前の文通相手との恋が語られていたのだったが…。


 映画館 ★★★★


 この作品のモチーフとなった「大きな玉ねぎの下で」を作った爆風スランプのサンプラザ中野くん。は私と同い年。
私自身は文通の経験はありませんが、当時ペンフレンドやペンパルなどの言葉は思春期の胸を熱くする言葉でした。
「大きな玉ねぎの下で」自体は1989年の作品なので私はもう結婚し、子どももいましたが、この曲の歌詞にはグッと来るものがありました。この映画の出演者の親世代は、「大きな玉ねぎの下で」が発売された頃の高校生という設定なので、現在50代前半ということになりますが、ちょうど私の一回り下の「第二次ベビーブーム」の人たちということになります。
 メールやLINEなどの通信手段がある現代で、「連絡帳」というアナログでアナクロなメディアで愛を育んできた出演者の子ども世代にとっては、こういう手法もなかなか胸ときめくものだったのでしょう。相手の顔がわからない恋愛っていうのもなかなかいいものかもしれません。
 お話の展開は予想通り進みますが、だからこそこういうベタなお話が現代の若者にとっては新しく感じるんだと思います。
 いつの時代でも「恋愛」のきっかけはアナログでアナクロなものほど尊いものだと信じたいですね。

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