美貌と聡明さを兼ね備えた上、つい最近莫大な遺産を相続したリネット・リッジウェイは、親友ジャクリーンの婚約者と突然婚約をし、人目を避けてエジプトへハネムーンに旅立った。しかし豪華客船カルナーク号には、彼女に何らかの利害関係や遺恨、ないし敵意を抱いている者たちが勢揃いしていた……。
DVD ★★★☆
ケネス・ブラナー監督主演で今年公開予定されている「ナイル殺人事件」ですが、その予習も兼ねて。。。って、ミステリーで予習はないかな(笑) ただ、この1978年版は公開当時映画館で観ていますし、その後もDVDを購入しみています。
「オリエント急行殺人事件」と同じようにこの「ナイル殺人事件」も「密室」で「オールスターキャスト」なわけで、こういう映画は「グランドホテル方式」と思っていましたが、「クローズド・サークル」と言うそうです。すなわち「何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。」らしいのですが、「オリエント急行」もこの「ナイル」も逃げようと思えば逃げられるんじゃ?などと思ってしまうイケズな私です。
1978年当時、まだそんなに有名ではなく、この「ナイル」の次に出演した「007ムーンレイカー」でボンドガールを演じたロイス・チャイルズ。もうすでに大女優だっミア・ファロー・・・この映画のときはまだ32歳です。そしてエルメスの「バーキン」の由来でもあり、女優、シンガーソングライター、モデルで70歳を超えた現在も現役バリバリのジェーン・バーキン・・・っていうよりも、シャルロット・ゲンズブールのお母さんって言ったほうがわかりやすいかも。
とりあえずこの3人に大女優ベティ・デイヴィス、ハリポタのマクゴナガル先生の印象が強いマギー・スミス、布施明の元嫁オリビア・ハッセーなど・・・って、女優しか紹介しません(笑)
「オリエント急行殺人事件」が「情」に訴えかける作品でしたが、この「ナイル殺人事件」は「欲」に訴えかける、めちゃシンプルなお話です。真犯人とそのトリックを楽しむ「王道」な推理モノなのは間違いありませんが、私は「オリエント急行殺人事件」のほうが好きですね。
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